Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下の2025年10月〜2025年12月の上映作品ラインナップが決定いたしました!
劇場ロビーでは上映ラインナップを紹介するフライヤーを配布中、下記リンクのPDFからもご覧いただけます。フライヤーのデザインを担当したのは、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下のオープニング・キービジュアルと館名ロゴをデザインした、グラフィックデザイナーの畑ユリエさん。表紙のドローイングが目を引き、珠玉のラインナップが並ぶ「ル・シネマ 渋谷宮下」の上映作品、ならびに今後定期的に発行する予定のフライヤーにぜひご注目ください。
見はらし世代
BRAND NEW LANDSCAPE
2025.10.10(金)ロードショー
監督:団塚唯我
出演:黒崎煌代、遠藤憲一、井川遥、木竜麻生
2025年/日本/115分
配給:シグロ
© 2025 シグロ / レプロエンタテインメント
世界から注目を浴びる団塚唯我監督長編デビュー作
東京・渋谷で胡蝶蘭の配送運転手として働く蓮はある日、母を失って以来疎遠になっていた父に数年ぶりに再会する。結婚を控える姉にそのことを話してもそ知らぬ顔で、悶々とする蓮だったが…。再開発の進む街を舞台に、関係を再び見つめ直そうとする家族の姿を繊細に描く。第78回カンヌ国際映画祭監督週間に日本人史上最年少で選出された団塚唯我監督の瑞々しい長編デビュー作。
グランドツアー
GRAND TOUR
2025.10.10(金)ロードショー
監督:ミゲル・ゴメス
出演:ゴンサロ・ワディントン、クリスティーナ・アルファイアテ
2024年/ポルトガル、イタリア、フランス、ドイツ、日本、中国/129分
提供:シネマライズ、ミモザフィルムズ
配給:ミモザフィルムズ
© 2024 – Uma Pedra No Sapato – Vivo film – Shellac Sud – Cinéma Defacto
第77回カンヌ国際映画祭 監督賞受賞!
1918年、ビルマのラングーン。大英帝国の公務員エドワードと結婚するために婚約者モリーは現地を訪れるが、一足先に彼は姿を消してしまう。逃げる男と追う女の、アジアを巡る時空を超えた大旅行の行方は…。映像の魔術師ミゲル・ゴメスがアジア7か国でロケを敢行し完成に4年をかけ、第77回カンヌ国際映画祭で見事監督賞を受賞。観る者を摩訶不思議な境地へ誘う類まれな映画の旅。
タイラー・タオルミーナ監督特集(仮題)
TWO FILMS OF TYLER TAORMINA
2025.11.7(金)より限定上映
提供:JAIHO
配給:グッチーズ・フリースクール
米映画の新たな神話を紡ぐ才能、T・タオルミーナ監督特集
アメリカの郊外における思春期の通過儀礼を、シュールかつ叙情的に描き出した『ハム・オン・ライ』と2020年の新型コロナウイルス・パンデミック中に発令されたロックダウンの合間を縫って撮影された、郊外の町に漂う孤独をとらえた静かなる傑作『ハッパーズ・コメット』。タオルミーナ監督の長編デビュー作と第2作を限定上映。
<上映作品>ハム・オン・ライ/ハッパーズ・コメット
アニキ・ボボ 4Kレストア版
ANIKI BÓBÓ
2025.11.14(金)より限定上映
監督:マノエル・ド・オリヴェイラ
出演:ナシメント・フェルナンデス、フェルナンダ・マトス
1942年/ポルトガル/72分
提供:キングレコード
配給:プンクテ
© Produções António Lopes Ribeiro
「僕は悪くないもん」
今年没後10年を迎えたポルトガルの巨匠、マノエル・ド・オリヴェイラの長編監督デビュー作。1942年に故郷ポルトの街を舞台に製作された本作は、子どもたちの躍動を簡潔かつ大きなスケール感で描き、「ネオレアリズモ」を先駆けたとされる。2025年、第82回ヴェネチア国際映画祭クラシック部門で上映。映画史上の傑作が4Kレストア版で蘇る!
石炭の値打ち
THE PRICE OF COAL:PART1-MEET THE PEOPLE/PART2-BACK TO REALITY
2025.11.14(金)より限定上映
監督:ケン・ローチ
脚本:バリー・ハインズ
出演:ボビー・ナット、リタ・メイ
1977年/イギリス/168分
配給:スモモ
© Journeyman Pictures
名匠ケン・ローチ監督の幻の傑作が劇場初公開!
1977年にBBCで放送されたものの、日本では長らく未ソフト化・未配信となっているケン・ローチ監督の幻の傑作が劇場初公開!英国社会の象徴でもあった炭鉱という労働現場を舞台に、皇太子の視察訪問に右往左往する人々をコメディ調で描く第一部と、一転してハードでシリアスな第二部の二部構成で、炭鉱の人々の暮らしと人生をじっくりと描き出す。ケン・ローチの真骨頂、此処にあり!
クリスマス・イブ・イン・ミラーズ・ポイント
CHRISTMAS EVE IN MILLER'S POINT
2025.11.21(金)ロードショー
監督:タイラー・タオルミーナ
出演:マイケル・セラ、エルシー・フィッシャー
2024年/アメリカ/106分
提供:JAIHO
配給:グッチーズ・フリースクール
© 2024 Millers Point Film LLC. All rights reserved.
映画が聖夜に魔法をかけて、小さな秘密が紡がれる
クリスマス・イブの夜に、4世代の家族が集まった。しかし、毎年恒例のこの集まりは、もしかしたら今夜が最後になるかもしれない。夜が更け、世代間の緊張が高まる中、10代の少女たちがこっそりと家を抜け出し、凍てつく郊外の街を自分たちのものにしようと仲間とともに繰り出す。世界が注目する新鋭タイラー・タオルミーナ監督の最新作。第77回カンヌ国際映画祭監督週間正式出品。
落下の王国 4Kデジタルリマスター
THE FALL
2025.11.21(金)ロードショー
監督:ターセム
出演:リー・ペイス、カティンカ・アンタルー
2006年/アメリカ/120分
配給:ショウゲート
© 2006 Googly Films, LLC. All Rights Reserved.
17年の時を超え蘇る 美しきカルト的映像アート体験
2008年の公開以来、配信もなく“幻”とされ続けたファンタジー大作。デヴィッド・フィンチャー、スパイク・ジョーンズが製作協力。撮影期間4年、13の世界遺産、24ヵ国以上のロケーションで撮影された“本物”の映像と、アカデミー賞Ⓡ受賞デザイナー石岡瑛子の衣装が創り出す万華鏡を覗くような幻想世界が、4K修復と監督自ら新たなカットを加えた完全版でスクリーンに降り立つ。
Ryuichi Sakamoto: Diaries
RYUICHI SAKAMOTO: DIARIES
2025.11.28(金)ロードショー
監督:大森健生
出演:坂本龍一
朗読:田中泯
2025年/日本/96分
配給:ハピネットファントム・スタジオ、コムデシネマ・ジャポン
© “Ryuichi Sakamoto: Diaries” Film Partners
「日記」に刻まれた、坂本龍一 最後の3年半の軌跡。
命が尽きるその瞬間まで音楽への情熱を貫き、創作し続けた坂本龍一。本人が綴った「日記」を軸に、遺族全面協力のもと提供された貴重なプライベート映像やポートレート、未発表の音楽を交え、稀代の音楽家の最後の3年半の軌跡を辿る。国も世代も超えて我々の心を掴み続ける坂本龍一は、命の終わりとどう向き合い、何を残そうとしたのか。誰しもの胸に迫るドキュメンタリー映画が完成した。
ヤンヤン 夏の想い出 4Kレストア版
YI YI
2025.12.19(金)ロードショー
監督:エドワード・ヤン
出演:ウー・ニェンツェン、エイレン・チン
2000年/台湾、日本/173分
配給:ポニーキャニオン
© 1+2 Seisaku Iinkai
巨匠エドワード・ヤン“最後の傑作”を4Kレストアで
25年前にカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した不朽の傑作が、4Kレストア化され日本初公開。『牯嶺街少年殺人事件』のエドワード・ヤン監督の集大成にして遺作となった本作は、今年のカンヌで凱旋上映を果たし話題を呼ぶなど今もその輝きは増すばかり。去りゆく命と生まれ来る命、そのはざまで揺れ動く人々の日常を静かに、そして優しく見つめたきらめくような映画の奇跡に息を呑む。
オムネス・フィルムズ特集(仮題)
SPECIAL SCREENINGS: OMNES FILMS
2025冬開催予定
提供:JAIHO
配給:グッチーズ・フリースクール
© PETIT CHAOS - CHALK & CHEESE FILMS - BALDR FILM - LES FILMS FAUVES - ARTE FRANCE CINÉMA - 2024
新世代の映画制作コレクティブ、オムネス・フィルムズ特集
主にロサンゼルスを拠点とする映画監督や製作者のコレクティブであるオムネス・フィルムズ。2024年にはカンヌ国際映画祭の監督週間部門に2作品同時に選出される快挙を達成。高い芸術性と独特な作風に加え、友人同士で互いに作品をつくり合う映画制作のスタイルも話題となっているオムネス・フィルムズの作品をまとめて上映。
<上映作品>オムネス・フィルムズ数作品(予定)
ネリー・カプラン特集(仮題)
NELLY KAPLAN RETROSPECTIVE
2025.12.26(金)より開催
提供:東映ビデオ
配給:グッチーズ・フリースクール
© 1969 Cythère films – Paris
「人が“女性向けの映画”と言うとき、それは既に軽蔑的なのだ」
アベル・ガンスに信頼され、ドン・シーゲルを勇気づけ、パブロ・ピカソを仰天させた不世出の映画作家ネリー・カプラン。ヌーヴェルヴァーグの周縁で見落とされた彼女の作品は、いまこそ驚くべき新鮮な輝きをまとっている。美術、文学、シュルレアリスムへの造詣に裏打ちされた傑作コメディの数々が、ようやく<(再)発見>される!