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Bunkamuraドゥマゴ文学賞 パリのドゥマゴ賞 Le Prix des Deux Magots Paris

Le Prix des Deux Magots 2025

【受賞者】

Joseph Incardona(ジョゼフ・アンカルドナ)

【受賞作品】

『Le monde est fatigué (世界は疲れている)』

【出版社】

Finitude

ひき逃げ事故で下半身を失い、プロの人魚パフォーマーとして生きる主人公。彼女は、復讐心を胸に抱きながら、ジュネーブ、パリ、東京、ドバイなど世界の水族館をめぐる。

Joseph Incardona

1969年生まれ。ジュネーヴを拠点に約15冊の小説や短編集を発表。漫画やテレビ、演劇の脚本、映画監督の経験もある。

パリで行われた授賞式レポートはこちら
https://www.bunkamura.co.jp/bungaku/topics/10323.html

 

パリ「ドゥマゴ賞」公式サイトはこちら
https://lesdeuxmagots.fr/litteratures/joseph-incardona-prix-des-deux-magots/

 

ドゥ マゴ賞の歴史

 「ドゥマゴ賞」は、1933年、アンドレ・マルローの『人間の条件』にゴンクール賞が授与された日に、パリの老舗カフェ「ドゥマゴ」の常連客だった作家、画家、ジャーナリスト13人によって、自分たちの手で独創的な若い作家に文学賞を贈ろうと創設されました。いかなる派閥からも独立していた彼らは、各々100フランずつを出しあって賞金を1300フランとし、アヴァンギャルドな精神にみちた将来性豊かな受賞者を選びました。第1 回の受賞者は、処女作『はまむぎ』を出版したばかりの当時30歳の新進作家レーモン・クノー。彼はのちにフランス文壇の最も先鋭的な作家のひとりとして活躍しています。第2回以降の賞金はその精神に共鳴したカフェ「ドゥマゴ」の店主が引き受け、毎年店内で最終選考及び受賞者の発表が行なわれています。現在の賞金は7700ユーロ。これまで1月に開催されていた授賞式は、90回を迎える2023年より9月に開催されます。
 創設時の主な選考委員は、ジョルジュ・バタイユ、マルティーヌ、ミシェル・レリス、ロジェ・ヴィトラックなど。
 Bunkamuraドゥ マゴ文学賞は、このパリのドゥ マゴ文学賞の先進性と独創性を受け継ぎ創設されました。

「カフェ・ドゥ マゴ」テラス

1933年 第1回選考委員会の面々。 左から、フランク・ドボ、ロジェ・ヴィトラック、カリタ、ジョルジュ・バタイユ。右から、アンリ・フィリポン、(ひとり女性をおいて)受賞者のレーモン・クノー、ジョルジュ・リブモン=デセーニュ。

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