ある男性がレオ・マッケリー監督の名作『めぐり逢い』の上映後に一人の女性と出会う。彼らは映画への情熱を語り始める。これが激しいラブストーリーのはじまりだった。しかし、彼女は72歳、彼は48歳。この年齢差を無視することができるだろうか?もう一度やり直すことは可能なのか?
Bunkamuraドゥマゴ文学賞 パリのドゥマゴ賞 Le Prix des Deux Magots Paris
- 受賞作品
- 受賞作品一覧
Le Prix des Deux Magots 2024

【受賞者】
Jean-Pierre Montal(ジャン=ピエール・モンタル)
【受賞作品】
『La Face nord(北面)』
【出版社】
Séguier
Jean-Pierre Montal
1971年生まれ。作家・編集者。
パリで行われた授賞式レポートはこちら
https://www.bunkamura.co.jp/bungaku/topics/9129.html
パリ「ドゥ マゴ賞」公式サイトはこちら
https://lesdeuxmagots.fr/litteratures/jean-pierre-montal-91e-prix-des-deux-magots/
ドゥ マゴ賞の歴史
「ドゥマゴ賞」は、1933年、アンドレ・マルローの『人間の条件』にゴンクール賞が授与された日に、パリの老舗カフェ「ドゥマゴ」の常連客だった作家、画家、ジャーナリスト13人によって、自分たちの手で独創的な若い作家に文学賞を贈ろうと創設されました。いかなる派閥からも独立していた彼らは、各々100フランずつを出しあって賞金を1300フランとし、アヴァンギャルドな精神にみちた将来性豊かな受賞者を選びました。第1 回の受賞者は、処女作『はまむぎ』を出版したばかりの当時30歳の新進作家レーモン・クノー。彼はのちにフランス文壇の最も先鋭的な作家のひとりとして活躍しています。第2回以降の賞金はその精神に共鳴したカフェ「ドゥマゴ」の店主が引き受け、毎年店内で最終選考及び受賞者の発表が行なわれています。現在の賞金は7700ユーロ。これまで1月に開催されていた授賞式は、90回を迎える2023年より9月に開催されます。
創設時の主な選考委員は、ジョルジュ・バタイユ、マルティーヌ、ミシェル・レリス、ロジェ・ヴィトラックなど。
Bunkamuraドゥ マゴ文学賞は、このパリのドゥ マゴ文学賞の先進性と独創性を受け継ぎ創設されました。

「カフェ・ドゥ マゴ」テラス

1933年 第1回選考委員会の面々。 左から、フランク・ドボ、ロジェ・ヴィトラック、カリタ、ジョルジュ・バタイユ。右から、アンリ・フィリポン、(ひとり女性をおいて)受賞者のレーモン・クノー、ジョルジュ・リブモン=デセーニュ。