相米慎二監督作品 『お引越し』『夏の庭 The Friends』が4Kリマスター版にて凱旋公開決定!
鬼才・相米監督後期を代表する傑作×珠玉の名作が30年の時を経て、待望の4Kリマスター化‼ 海外映画祭での上映・公開を経て《発見》、そして世界の“SOMAI”へ
『セーラー服と機関銃』『ションベン・ライダー』『台風クラブ』などで知られ、日本映画界を代表する名優・監督らが揃って彼への想いを熱く語るなど、圧倒的な存在感を放ち続ける相米慎二監督。作品に関わった俳優・スタッフのみならず、没後20年以上経った今もなお、映画人たちへの影響は計り知れない。
1994年に公開された本作『夏の庭 The Friends』は4Kリマスター版として修復されると、今夏、大々的に相米慎二監督特集が組まれた香港映画祭(夏編)にてワールドプレミア上映を果たした。原作は、世界十数カ国で翻訳出版されている湯本香樹実の小説。名優・三國連太郎の圧倒的存在感と少年たちの瑞々しい演技で映画化した。ある老人と少年たちの交流から「死とは」「生とは」を考えさせられていく、ひと夏の成長譚だ。
【STORY】
「死」への興味から、奇妙な老人と関わりを持った小6トリオのひと夏の成長記。
木山、河辺、山下の小6トリオは、祖母の葬式に出席した山下の話を聞き、「死」に興味を持ちはじめる。近所に住む一人暮らしのおじいさんがもうすぐ死にそうだ、と聞きつけた3人は、家を張り込むことに。はじめは少年たちを追い返そうとしたおじいさんも、次第に彼らを受け入れ始める。そんなとき、ひとりぼっちのおじいさんのために、3人はある計画を思いつく……。
【CAST COMMENT】
笑福亭鶴瓶 ――『夏の庭 The Friends』葬儀屋/『お引越し』木目米先生 役
相米監督には『東京上空いらっしゃいませ』からずっと出演させてもらったのですが、その時は別に何とも思わなかったですね。ただウマが合って、僕と相米監督と安田プロデューサーと中井貴一で〝あほの会″というのを作って月に一回ご飯食べに行ったりしてましたね。
いま番組で色々な監督と出会う機会が多いのですが、“相米さんはどうやった”とずっと聞きはるんですよね。若い監督が相米慎二の事を神さんみたいに尊敬しててそんな監督の作品にずっと出してもうてた僕までもがなんか羨ましがられて...。改めてすごい人やったんやなと実感してます。
ただ人間的には無茶苦茶ですよ。それでも人に好かれていて不思議な人ですね。
あの偉大さを今ようやくわかったというか、ただの友達と思ってましたがすばらしい監督ですね。
戸田菜穂 ――『夏の庭 The Friends』近藤夏子先生 役
私の映画デビュー作は、相米慎二監督の『夏の庭 The Friends』で、三國連太郎さん淡島千景さんの孫の役だったと話す時、とてもとても誇らしい気持ちになります。
「わあ、虹きれい」このセリフ、何度やってもオッケーがもらえず、「ダメ」「ダメ」「違う」と言われ続けました。
静まり返る現場で一人ぼっち、頼れるのは自分しかいない。これがプロの厳しさだと教わりました。本当に虹がきれいだと思ってセリフが言えるまで、延々と繰り返されたこの尊い経験がいつも私の根底にあります。
あの夏の神戸、小さな家、庭、コスモス。今はもう会えない相米監督。。。
あの少年たちはいくつになったのかなあ。
あの夏に行ける! もう一度映画館で!
試写室から出てきた相米監督の目には光るものがあり、それはとても優しい目でした。
相米慎二監督作品 『お引越し』『夏の庭 The Friends』が4Kリマスター版にて凱旋公開決定!
少年少女が大人へと変貌していこうとする普遍的な瞬間を見事に映し出した2作が、公開から約30年後のいま、海外での再評価・上映を経て《凱旋》公開となる。
『お引越し』4Kリマスター版
1993年、第46回カンヌ国際映画祭で“ある視点”部門に選出された『お引越し』は、両親の別居から家族の危機に揺れる小学6年生の少女の心を躍動感たっぷりに描き、現在もなお、観る者を魅了し続けている。35ミリオリジナルネガフイルムから4K解像度によるスキャンを行い、デジタルリマスター作業を施したリマスター版は昨年、第80回ヴェネチア国際映画祭クラシック部門(Venice Classics)に出品され、最優秀復元映画賞を受賞。その後フランスで劇場公開されるや、当初の数館から50館以上に公開拡大の快挙に。さらにはフランスを代表するル・モンド紙一面で取り上げられるなど、各メディアから「30年の時を経て、ついに姿を現した」「青春映画の偉大な作品」と絶賛の声が集まり、台湾やアメリカ、オランダ、スイスでも上映された。
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