新しい命を吹き込まれた、動物たちのカーニバル!
廃材を使ったユニークな立体作品を創り出す富田菜摘。主に、人物や動物をモチーフに制作し、その作品の一部は、東京オペラシティーアートギャラリーをはじめ、浜田市世界こども美術館などにパブリックコレクションされるなど、老若男女問わず幅広い年齢層から注目を集めています。
既に誰かの手から離れてしまった古い家電や自転車、置き忘れの傘、幼い頃に遊んだおもちゃ、壊れた楽器・・・。富田はそれらのパーツを集めて繋ぎ合わせ、別の命を吹き込まれたかのような、元の形からは想像できない新たな形を生み出していきます。
新品とは違う深い味わいを感じる魅力的な素材たち。使い込まれたモノには、それぞれの時間やストーリーが刻み込まれ、日焼けて褪せた色や錆などの風合いも加わり、一つとして同じものはありません。そこから創り出された作品は、優しさや温かみ、力強さを投げかけ、私たちに忘れかけていたモノへの記憶を呼び起こしてくれるかのようです。
2011年「帰ってきたりったいぶつぶつ展」、2012年「Female times」の両グループ展出品を経て、この度、満を持してBunkamura初個展となる富田。今展ではBox Galleryの会場内はもちろん、1Fロビーラウンジ横のWall Galleryまで飛び出し、富田ワールドを展開いたします。
Box Galleryでは、「ジャングル」をイメージした陸に住むキリンやサル、ゾウなどの動物たち。Wall Galleryは、「海」をイメージした魚やウミガメなどの生き物たちでお客様を出迎えます。楽しげに、そして賑やかに動物たちが遊び回るような会場では、たくさんの発見と驚きに満ち溢れ、まさに動物たちのカーニバルのような雰囲気となることでしょう。お祭り気分の夏にぴったりな富田の新しい世界を是非会場で体感してください。
掲載作品
「優作」
2014年
ミクストメディア、金属廃材
D120×W55×H180cm
≪ワークショップ開催!「身近なものが生きものに変身!」≫
※各回のお申し込みが定員に達したため、キャンセル待ちでのご案内となります。ご了承ください。
身近にあるプラスチックの廃材を使って生きものを作るワークショップです。グルーガンという道具を使い、プラスチック部品を接着して作品制作を体験していただけます!
●開催日:8/18(月) 11:00~/15:00~(全2回)
*各回約90分程度
*参加者の進行具合によりお時間が変動する場合がございます。
*小学生以上参加可能
*ご自宅にプラスチックの廃材がございましたらご持参ください。
●各回定員:15名(計30名)
●参加費:700円(税込)
●要予約:ご予約は、Bunkamura Gallery 03-3477-9174 まで。
※受付時間10:00~19:30