
「Bouquet」
アクリル、箔、紙、パネル
私たちを力強く見つめる、印象的な緑の瞳。見たことがあるようで、現実には存在しない、愛らしくも不思議な生き物たちが、細やかに描き込まれた瑞々しい森の中に息づいています。そこにあるのは、刻々と変化しながらも互いにつながり、途切れることなく続いていく創造の世界。現実と幻想のあわいに広がる情景は、見る者の想像力を誘い、心を惹きつけるのです。
住吉明子は活動の初期から、資料や図鑑を入念にリサーチして得た知識と自身の記憶や心情を重ね合わせ、独自の生き物たちを創り出してきました。日常の小さな変化が積り大きな成長になる様に、これまでのキャリアを通して、立体作品、平面作品、インスタレーションまで、様々なアプローチで独自の表現世界を追求し続けています。
Bunkamura Galleryにて初の個展となる本展では、「花束とスターライト」と題し、最新作をはじめ干支シリーズなど多彩なラインナップで展開。住吉明子の変化を重ねながらも絶え間なく続いてきた制作と情熱を辿ります。過去から現在、そしてこれからはじまる新たな一歩に期待を膨らませながらお楽しみください。
住吉明子 ステートメント
誰に見せるわけでもない日常を毎日汗だくで駆け抜けて
褒めてもらうような事ではない連続の常日頃
正解が見えないまま必死に走ってきて
その先が深い泥濘だったとしても
小さなおでこに前髪が邪魔にならないように毎朝ピンで止めて
転ばないように強く手を握っていた事もまるで嘘みたいに
雨の日も風の日も大笑いして
泣いた日もあまりにも悲しくて泣けなかった日も
一つ一つを超えて、抱えて、今もあの頃見ていた、もしくは想像もできなかった延長線上の
今ここに到着し、同時にその瞬間、通過点になる一瞬の達成感と儚さ
休む間もなくその先の線上の、まだ見ぬ通過点というまた一つの到達へ進んでいる事に気づいて
その瞬間までの時間と受けとめた心と、奮い立たせてきた熱に両手いっぱいの花束を
そこからまた再び進み出す勇気と覚悟に
その一歩、
花束とスターライト















