
「北斗七星」
「せんとくん」の生みの親としても広く知られる、日本を代表する彫刻家・籔内佐斗司。
東京藝術大学名誉教授として仏像の修復・復元をはじめとする仏像研究に長年携わり、退任後は奈良県立美術館館長に就任。東大寺の国宝「執金剛神」の完全復元プロジェクトを指揮したほか、唐招提寺や西大寺に仏像を奉納するなど、その卓越した技と智恵で美術界を牽引してきました。
そうした経験と研究を礎に生み出されたのが、伝統的な寄木造や漆などの古典技法を用いて制作される「童子」たちです。愛嬌とユーモアに満ちたその姿には、東洋的な自然観や縁起が込められています。「何が起こるか分からないのが人生。だからこそ、それ自体を面白がり、上を向いてしなやかに生きる」、童子たちはそう私たちに語りかけてくるようです。
本展では、氏の創作の根底にある「楽観道(らっかんどう)」をテーマに、ユーモアをたたえた童子作品をはじめ、2027年の新作干支作品など、多彩な作品をご紹介します。さらに会場では、伝統文化プロジェクト「Co-GIGAKU」のために制作された、全長約3.5メートルに及ぶ巨大な大鯰(おおなまず)のインスタレーションを特別展示。彫刻作品とはまた異なるスケールで、籔内の豊かな想像力と造形世界をご体感いただけます。
古典への深い敬意と確かな技術、そして思わず頬が緩むユーモア。厳かな空間の中に広がる、しなやかに生きるための力に満ちた作品世界を、ぜひお楽しみください。
※イベントも開催予定。詳細決まり次第順次本ページにて公開いたします。














