『女は二度決断する』でゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞したほか、世界三大映画祭で主要賞を獲得するなど世界中で高い評価を受けているドイツの若き才能 ファティ・アキン監督の最新作
実在するドイツのラッパー&音楽プロデューサー カターの半生を描き出した破天荒なサクセスストーリー!
ジワ・ハジャビはクルド系音楽家のもとに生まれ、パリに亡命し音楽教育を受け、ドイツのボンに移り住むが、両親は離婚、貧困を味わう。ある日、街の不良たちにブチのめされ、やり返したい一心でボクシングを覚え、カター(Xatar:危険なヤツ)となったジワは、ドラッグの売人や用心棒などで金を稼ぐようになり、さらには、金塊強盗までしてしまう。世界的指名手配犯となり、逃亡中のシリアで拘束され、送還されたドイツの刑務所内でレコーディングした曲でデビュー、本物の“ギャングスタ・ラッパー”となり、音楽プロデューサーとして成功する……。破天荒な実話に基づく奇想天外なサクセスストーリー。
監督は、『女は二度決断する』でゴールデングローブ賞外国語映画賞を獲得したほか、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンでも主要賞を獲得しているファティ・アキン監督。本国ドイツでは約1000万ドルの大ヒット、ファティ・アキン監督作品史上、もっとも観客を動員した作品となった。
主人公ジワ・ハジャビakaカターを演じるのは、日本でもNetflixなどで観られる「悪魔は私の大親友」でヒロインが恋する高校イチのモテ男を演じたエミリオ・サクラヤ。アイドル俳優的な評価だったサクラヤだが、本作をきっかけに大変貌を遂げている。また、セリフ監修としてカター本人が参加している。
本編では男同士の友情やジワの持ち前の明るさも描かれ、犯罪者の物語というよりバディものの様相を呈している。如何にしてジワはカターとなり、金塊強盗をし、刑務所でレコーディングし、音楽業界で成功を掴むのか――?