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2022年6月17日、フランスを代表する名優ジャン=ルイ・トランティニャン氏が91歳で逝去されました。ジャン=ルイ・トランティニャン氏は、1989年当時Bunkamuraル・シネマの開館を飾るオープニング作品となった『遠い日の家族』(85)をはじめ、『トリコロール/赤の愛』(94)、『愛、アムール』(12)、そして惜しくも遺作となった『男と女 人生最良の日々』(19)と、ル・シネマで上映した数多くの作品で心に残る名演を見せてくださいました。
Bunkamuraル・シネマではその偉業に敬意を表し、急遽7月1日(金)より「追悼上映 ジャン=ルイ・トランティニャン」を開催いたします。上映となるのは、アカデミー賞で監督賞、脚本賞、撮影賞の三部門ノミネートを果たし、ル・シネマでの封切り当時にも絶大な人気を誇った、クシシュトフ・キェシロフスキ監督の『トリコロール/赤の愛』(94)、そして不朽の名作『男と女』(66)のスタッフ&キャストが再結集した続編で、ジャン=ルイ・トランティニャンの遺作となった『男と女 人生最良の日々』(19)の二本です。
また、ル・シネマにて8/5(金)~8/25(木)開催の「没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭」でも、トランティニャン氏が出演する『離愁』(73)と『華麗なる女銀行家』(80)を上映予定です。膨大なフィルモグラフィを通じて、常に印象的な姿を見せてくれたジャン=ルイ・トランティニャン。その姿を、スクリーンで偲ぶ機会となれば幸いです。
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追悼上映 ジャン=ルイ・トランティニャン
『トリコロール/赤の愛』
◆7/1(金)~7/7(木)特別上映
*アカデミー賞監督賞、脚本賞、撮影賞 ノミネート
*1994年カンヌ国際映画祭 正式出品
赤の愛――”博愛”という名の美しすぎる概念。
大学に通う傍らモデルとしても活動するバランティーヌは、車で犬をはねてしまう。首輪を頼りに訪ねた住所で、盗聴が趣味の孤独な元判事に出会う。心を閉ざす元判事は彼女の優しさに触れ、やがてふたりは互いの孤独を感じ合い、心を開く。
三部作の最後にふさわしいテーマは”博愛<すべてを包み込む、無垢な愛>”。青、白、そして赤…三つの物語が見事に絡み合うラストは、キェシロフスキが紡いできた”愛”の奇跡の集大成であり、何度観てもこれ以上ないほどに美しい。三部作の最終章にして、監督の遺作となってしまった永遠の一作。