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レスリー・チャン=コン・リー=チェン・カイコー監督トリオ再集結
『さらば、わが愛』に続く、絢爛たる宿命のラブストーリー
公開当時の35mmフィルムで、四半世紀ぶりにスクリーンに甦る!
1911年、辛亥革命に中国じゅうが揺れた年。緑濃い水の都・蘇州の富豪パン家には阿片が煙り、当主の愛娘ルーイーも阿片に酔いしれている。この家に両親を無くし若旦那に嫁いだ姉を頼ってきた聡明な少年チョンリァン。だが彼は阿片中毒の若旦那に虐待され、最愛の姉との一夜で”男”にさせられたことに絶望して屋敷を飛び出した……。時は過ぎ、20年代の魔都・上海。粋なスーツに身を包んだ美青年が、颯爽とダンスホールを駆け抜ける。人妻と逢引しては脅迫する名うてのジゴロ、シャオシェこそ大人になったチョンリァンだった。上海マフィアの一員となり、甘いマスクで平然と女をだましながらも、姉に似た女に安らぎを求めた。屈折した心を抱える彼にある日ボスから下った指令は、パン家の当主の死で財産相続人となった若旦那の妹、ルーイーを誘惑することだった――。
製作期間3年、『さらば、わが愛』(93)の2倍以上の製作費を費やし、上海郊外に20年代の華やかな上海を巨大セットで再現。96年カンヌ映画祭に正式出品された超大作。人を愛せない、人に愛されない……過去に傷つき、心の闇を抱いて生きるのだとあきらめていた男と女。『嵐が丘』を思わせる激しいロマンと、すれ違う二人の愛を、動乱の時代と共に激しく謳いあげた絢爛たる愛の伝説である。
影絵のように、はかなくも美しく、絢爛たる愛の伝説
ジゴロ役には香港を代表する大スター、レスリー・チャン。謎めく花の盛りの女ルーイーに大女優コン・リー。この2大スターを美しく狂おしく描くのは中国映画界の至宝チェン・カイコー監督。撮影にウォン・カーウァイ監督とのコラボレーションで有名なクリストファー・ドイルを招いて官能的な映像に仕上げている。
Bunkamuraル・シネマでは今年6月、『さらば、わが愛 覇王別姫』(93)の特別上映を開催し、連日満席のヒットを遂げました。その大反響を受けてこの度、96年に同館で封切りした『花の影』の再上映が、およそ四半世紀ぶりに叶うこととなりました。公開当時の35mmフィルムを使用しての特別上映となります。