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バレリーナを夢見るトランスジェンダーの少女ララ。全力で支えてくれる父のため、そして自身の夢のために――― イノセントな彼女がたどり着く、映画史上最も鮮烈でエモーショナルなクライマックス!
15歳のララの夢はバレリーナになること。しかしそれは簡単なことではなかった。彼女は男の体に生まれてきたから。それでも強い意志と才能、娘の夢を全力で応援してくれる父に支えられ、難関のバレエ学校への入学を認められる。夢の実現のため、ララは毎日厳しいレッスンを受け、血のにじむような努力を重ねていく―― だが、初めての舞台公演が迫る中、ライバルから向けられる心ない嫉妬、思春期の身体の変化により思い通りに動けなくなることへの焦りが、徐々に彼女の心と体を追い詰めていく―― 夢に向かって刹那的に今を生きるララと、今にも壊れてしまいそうな娘を必死に支える父。交錯した2人の想いがたどり着くエモーショナルなクライマックスは観る者の心を激しく揺さぶり、そしてその先に待つ光輝くラストに涙が溢れる――
第71回カンヌ国際映画祭<カメラドール>受賞
“ニュー・ドラン”ベルギーの美しき新星ルーカス・ドンが放つセンセーショナルなデビュー作!
「Girl/ガール」は、バレリーナになるために奮闘するトランスジェンダーの少女の記事に心を動かされたルーカス・ドン(当時18歳)が、“必ず彼女を題材にした映画を撮る”という強い思いから誕生した。長編デビュー作ながらカンヌ国際映画祭に選出されカメラドール(新人監督賞)を受賞。アカデミー賞外国語映画賞<ベルギー代表>選出、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞ノミネートという快挙を成し遂げた。評論家・観客からは“ニュー・ドラン”(第2のグザヴィエ・ドラン)とも称される、今世界が最も注目する新鋭監督である。主演のビクトール・ポルスターは、アントワープ・ロイヤル・バレエ・スクールに通う現役のトップダンサーで、“性別を超越した美しさ”と絶賛され500人を超える候補者の中から主役に選ばれた。初の映画出演でシスジェンダーでありながら、ララの繊細な表情や思春期の心の機微を見事に表現し、バレエシーンでは圧倒的なパフォーマンスを見せている。その息をのむほどに美しいバレエシーンの振付を担当するのは、コンテンポラリー・ダンス界の旗手、シディ・ラルビ・シェルカウイ。