ジャズ界の巨匠ピアニスト、チック・コリア(1941年6月12日-2021年2月9日)の突然の訃報が今年2月に全世界を駆け巡りました。帝王、マイルス・デイヴィスのとの共演で注目を集め、70年代にはフュージョン・ミュージックの先駆けとなるグループ、「リターントゥフォーエヴァー」を結成、グループ名をタイトルとしたファースト・アルバムは世界中で大ヒットし、チックのトップ・アーティストとしての地位を不動のものとしました。それ以降も縦横無尽の活躍を続け、ジャズ界のトップ・ランナーとして走り続けてきたのはご存じの通りです。今年80歳を迎えることになっていた彼を祝うためオーチャードホールではかねてより親交の深い小曽根真とのピアノデュオ・コンサートが予定されていました。二人の共演は永遠に幻となってしまいましたが、チックをこよなくリスペクトする小曽根の熱い想いからトリビュート・コンサートが開催されることになりました。小曽根真と最強ビッグバンドのNo Name Horsesを中心にチック・コリアの名曲のアレンジ楽曲を含めた特別なプログラムを用意。また公演には須川展也(サックス)と小柳美奈子(ピアノ)も参加しチック・コリアが須川氏のために作曲した、サックスとピアノのための作品を披露するなど豪華なステージを繰り広げます。チックに感謝を込めてお届けするトリビュート・コンサートにどうぞご期待ください。