毎年、世界各地で個展を開催し人気を集めているグラハム・クラーク(1941~)。
観る者の笑顔を誘うことを得意とする彼の作品は、それぞれの絵の中に、数々のドラマが存在しています。小さな町の人間模様や活気ある町並み、共に暮らす愛すべき動物や風景を目で追っているうちに、いつしか自身もグラハム世界の住人に…。彼はそんな不思議な魅力であふれる絵を50年以上作り続けています。
今展でご紹介するのは、グラハムの代表的なシリーズと新作です。それらはみな、英国の田園風景の中で牧歌的生活を営む人々の飾らない日常が舞台となります。グラハム氏は自称シェイクスピア研究家で、2014年にロンドンのシェイクスピアズ・グローブ座で個展を開催していますが、そこで発表したシェイクスピアシリーズもお目見えします。さらに、エリザベス女王コレクションに入ったことで話題となった「History ofEngland」も登場。これはグラハム流ユーモアで表現した英国の歴史的1 シーンたちです。
舞台の緞帳を模したアーチ型の銅版は昔ながらの手作業で作成し、年季の入ったプレス機で印刷しては一枚毎に優しく落ち着いた色彩を加えるという手の込んだ作業で制作しています。深い愛情を込めて作られたそれらの絵が暮らしの中に仲間入りすれば、日々の生活に一時の安らぎと微笑みを与えてくれるはずです。
是非一度、グラハムの世界をご覧にいらしてください。
-------------------------------
楽しいイベントが盛りだくさん♪
「Bunkamura ボン・マルシェ!2018」情報はこちらから