
「船の中」
2025年 油彩、アクリル、キャンバス
近年は、2023年に福岡市美術館で個展「地平線と道」を開催し、同館にて段階的に加筆を行う壁画「生きている壁画」を発表するなど、活動の幅を広げ注目を集めています。全長13メートルの壁面に、自然界の営みや、混迷する時代の空気を映し出した現代の叙事詩のような光景は、大きな反響を呼びました。(2025年12月末で公開終了)
こうした精力的な活動のさなか、アトリエを街から能古島へ移し、新たな制作環境を整えました。船で島へ渡り、アトリエへ通う日常のなかで、穏やかに揺れる波の光、深まりゆく緑、そして四季の移ろいがみずみずしく描き出されています。
島での暮らしに身を委ねるにつれ、そのまなざしは一層澄みわたり、時の流れの繊細な変化や気づきを丁寧にすくい取ることで、作品は次第に島の呼吸と親密に呼応するものとなりました。
東京では2年ぶりの個展となる本展では、能古島の風土に寄り添う日々のなかで生まれた最新作、約30点を中心に展示販売いたします。
田中千智の透き通った感性が、静かな光を確かに放ちます。














