今年3月より個人の判断となったマスク着用。久しぶりの開放感に率先してマスクを取る者がいる一方で、より強く予防をする人も現れ、マスクに対する「個人の判断」によってその人の生き方が現れている。
特に女性にとって顔をさらけ出すことへのハードルが上がったここ数年、素顔を見せる恐怖によって、青春時代の素顔が残っていない加工世代の顔忘れや女学生たちのマスク継続宣言など「顔ってそんなにこわいものだったっけ?」と思わせる事態も発生している。
faceに焦点を当てた今展も今回で3度目。アート界ではこのゆっくりと狂う「顔」の立場がどう影響してくるのか。様々な観点で制作された作品と直面し、その表情をご堪能いただきたい。
【出展作家】小津航 / ナカバヤシアリサ / 中屋明子 / 松浦美桜香 / 松本崇宏