あっ
というまだった/
刷毛につけた赤がキャンバスに/
―あの時
閑静な住宅地の畑の中に/
チュウリップが/こんなところに咲いて/
世の中なんか全部ないように/
そこだけに光は降っていた/
記憶って暗いまま沈殿していること/
星々のあいだをひたすらさ迷う日々/
だが/
心の中ではあなたはずっと咲いていた/
そうなら/
絵の具は小さな歌ソネット/
どこから開けたか/
記憶と手をつないだものが/
画面の言葉となっていった/
・・・大場 節子
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大胆な筆致と激情的な色彩で、具象と抽象が融け合う見事な色面を描き上げる大場節子。ヨーロッパを中心に、世界各地への取材旅行をもとに絵画作品を生み出していた彼女が、昨今の状況を受けて新たに向き合ったのは自らの中に潜む想いでした。
内にあるものに焦点を絞り制作した日々は、作家自身の心の奥にあった感情とそれを描き出す行動が、より近く、そして強く結びついた時間となりました。今までの経験による固定概念やルールから抜け出し、瞬発的に掴んだ絵の具の想いを形にしていくように描かれた作品は、のびやかで枠にとらわれない純粋な気持ちを観る者に興させます。
Bunkamura Galleryにて2年ぶりとなる大場節子絵画展。迫力ある叙情的な新作油彩作品を中心に、ヨーロッパの風景を描いた水彩画も展示・販売いたします。今まで以上にストレートに表現された大場節子の新たな世界をぜひご堪能ください。
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【作家在廊時間】連日13:30頃~16:00頃
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ワークショップ「一本の線を鉛筆で」
前回の個展でも大変ご好評をいただきましたデッサンワークショップ、今展でも開催いたします。
作家と一緒にシンプルなツールを使ってデッサンの愉しさを体感していただけます!
開催日時:①10月2日(土)17:00~中止
②10月6日(水)14:00~満員御礼
所要時間:1時間30分程を予定
※延長する場合もございますので、お時間には余裕を持ってご参加くださいませ。
会場:Bunkamura Gallery
参加費:¥1,500(税込)
材料費込み(濃い薄いもの鉛筆2本・消しゴム・紙、スチレンボードに貼ったもの・モチーフ)
※上記以外で使用したいものがございましたら、ご持参くださいませ。
定員数:各8名
― ワークショップは事前予約制となります。
お申し込みは、お電話にて
Bunkamura Gallery:03-3477-9174
までご連絡ください。
大場節子先生のインタビューを公開しております。
Bunkamura Galleryで発表を続ける人気作家への取材記事を掲載している「Artist File」。
待望のVol.2では大場節子先生のインタビューを公開しております。
普段じっくりと聞くことが出来ないような、
制作への姿勢や取り組み方など貴重なお話しをお聞きすることが出来ました。
今展についてのお話しもございますので、以下リンクよりぜひご覧ください。