関ジャニ∞丸山隆平が、2020年の上演中止を乗り越えてシアターコクーンに初登場!!
赤堀雅秋の最新作、無味乾燥な⽇常を⽣きる男たちの栄枯盛衰の物語に挑む!
劇作家、演出家、映画監督、俳優として活躍する⾚堀雅秋がシアターコクーンに5回⽬の登場!
無味乾燥な⽇常を⽣きる男たちの繁栄と没落、焦燥と絶望を描く。
これまで、実際に起きた事件やその時々の世相を題材にしながら、時に無様で、時に滑稽な、世の中にうまく馴染めない人間たちの機微を独自の観点で描き、あたかも登場人物たちの日常を観客が覗き見しているような不思議な空間へと誘う作風で高い評価を得てきた赤堀雅秋。
『殺風景』(2014年)、『大逆走』(15年)、『世界』(17年)、『美しく⻘く』(19年)を経て、5回目のシアターコクーン登場となります。
最新作『パラダイス』は、救いようのない詐欺グループの男たちの栄枯盛衰の物語。社会の底辺で蠢く男たちが刹那的な幸福を求め、破滅を予期しながらも走り続ける様を、赤堀ならではの俯瞰した視点から描きます。
舞台は東京、新宿。表層的には豊かに⾒える平和ぼけしたこの街で、 虚無感を抱え、底辺で蠢く⼈間たちの不⽑な戦いと裏切り、つかの間の栄枯盛衰の物語。
巷に蔓延る⾼齢者を狙った詐欺グループのリーダーの男は、ある⽇、懇意にしているヤクザのひとりに呼び出され、組織拡⼤という無理難題をふっかけられる。断ることもできず、グループの腹⼼らと⾔われるがまま⼿を広げていく。
被害にあい、ズタボロにされていく⽼⼈たち、その家族を尻⽬に、彼らは⼀時隆盛を極めるが、やがて暗雲が⽴ち込め……。
<プロフィール>
1971年8月3日生まれ。劇作家、脚本家、演出家、俳優。
1996年THE SHAMPOO HATを旗揚げ。作・演出・俳優の三役を担う。人間の機微を丁寧に紡ぎ、市井の人々を描くその独特な世界観は赤堀ワールドと称され、多くの支持を集めている。第57回岸田國士戯曲賞を『一丁目ぞめき』(上演台本)にて受賞。初監督作品『その夜の侍』(2012年)では同年の新藤兼人賞金賞、ヨコハマ映画祭・森田芳光メモリアル新人監督賞を受賞。モントリオール世界映画祭(ファースト・フィルム・ワールドコンペティション部門)、ロンドン映画祭(ファースト・フィーチャー・コンペティション部門)、台北金馬奨映画祭などに正式出品され、各方面で話題になり、16年監督第2作目『葛城事件』では主演の三浦友和を数々の映画賞へと導いた。近年の主な作品に、【舞台(作・演出・出演)】『ケダモノ』(22)、『白昼夢』(21)、『神の子』(20)、『女殺油地獄』(19)、『流山ブルーバード』『鳥の名前』(17)、【映画(出演)】『シン・ウルトラマン』(22)、『WE ARE LITTLE ZOMBIES』(19)、『彼女がその名を知らない鳥たち』(17)、【ドラマ(出演)】『集団左遷』(19・TBS)、『60-誤認対策室-』(18・WOWOW)、『監獄のお姫さま』(17・TBS)など。
2年前に中止になった段階で、気持ちは切り替えてはいたので、上演を諦めずにいてもらえていたのが嬉しかったですね。
赤堀さんの作品は、昔の話ではなく常に今をリアルタイムに捉えて落とし込んでいて、大きな何かを訴えるのではなく、実は何でもない、でも人によっては放ってはおけないものがテーマだったりするんですよね。(今回の上演が)改めて決まるまでの間も恋しくて映画や舞台を拝見しましたが、観客側に対して答えを提示しない余白が多いところが好きです。
丸山隆平といういつもはおチャラけているアイドルが、この作品の中でどう立ちまわるのか、興味を持っていただけたら是非お越しいただきたいです。
赤堀作品の中毒者の方々が沢山いると思うので、その方々の期待をいい意味で裏切り、その世界観を自分なりに表現できるように頑張るので、厳しい目で見てほしいです。
とにかく、万全の状態でお迎えできるように努力します。皆さんも元気な状況できてください。
八嶋智人:
『泣くロミオと怒るジュリエット』があと1 週間で千穐楽という時に中止になったその日『パラダイス』のチラシ撮影をした。コロナ感染拡大がパンデミックになるなんて、その時は思ってもみなかった。
『パラダイス』は顔合わせもせぬ内に中止が決まった。悔しさや悲しみも感じぬまま。初めての経験だった。渦中とはそういうものだろう。
今もなおコロナ禍である。しかし我々は学び前に進んでいる。『パラダイス』とは僕にとってその象徴のような作品である。だから皆で楽しみたいと思うのだ。
毎熊克哉:
赤堀さんの作品は、泥臭さを感じるのに、汚れてはいない。という印象です。今回初めてご一緒するので、しっかりと着いて行きたいと思います。
この座組は一度も集まる事なくバラしになったので、どこか幻のように思っていました。
本が生まれて、稽古が始まって、公演に至るまでの道のりはかなり厳しいものになると思います。なんとか生き残って、素敵なパラダイスをお見せできるように頑張りますので、楽しみに待っていて下さい。
水澤紳吾:
コメントを書いていて自身の生き方の空っぽさに頭を抱え、不安でなりません。
なにも持っていなくて、これは、大丈夫なのだろうか?
それで、これはとにかくすべての方にご迷惑をかけぬよう、と決意しました。
「パラダイス」という、もう今やなかなか耳にすることのなくなった言葉に恐ろしさを感じています。
ただ血走った眼で稽古に挑むとおもいますので、どうかよろしくお願いいたします。
小野花梨:
シアターコクーンは初舞台を踏んだ劇場で、絶対またここに帰ってくるぞという気持ちで最終日楽屋を後にした事を覚えています。六年経ちやっと帰ってこれて、とっても嬉しいです。
今回の上演が決まった時は、キャストの皆様には1度もお会い出来なかったのに何故かまた会える!という再演のような嬉しさがありました。ポスターだけ撮って中止になったあの日から数年が経ち、私も少しばかりは成長してるのではないかと思います。フルパワーで赤堀さんに食らいついていきます!宜しくお願いいたします!
永田崇人:
21歳の頃東京に出てきて、映画のことも舞台のことも、何もわからないのに俳優になりたいと強く思っていた時に、片っ端からレンタルしたDVDの中で赤堀さんの監督作品「その夜の侍」に出会いました。今でもプリンのシーンは鮮明に覚えてます。その後、舞台作品も観劇して、生きづらい世の中に自分が居ることを再確認しました。でも、劇場を出た時は空気が美味しく感じます。そんな赤堀さんの作品に、やっと立てるぞ!と言う気持ちです。なんとなく、自分の正念場なんじゃ無いかなと言う気がしてます。脱皮できるように頑張ります。劇場でお待ちしております。
梅沢昌代:
日常の中に潜んでいる、悪意や暴力を描く赤堀作品ですが、随所に笑いもあり、観終わった後は
「よし、明日も生きてやろうじゃないか」と思わせてくれます。
演出家としてはとても細かく、諦めない所が大好きです。
公演が中止になった時は、とても楽しみにしていたのでへこみました。
再スタート出来ることは、本当にうれしいです!
赤堀さんの芝居を観たことのない方たちに、是非観て頂き、
頭をガツン!と殴られた気持ちになって欲しいです。
坂井真紀:
先が見えないままの中止の知らせにただ黙って頷くしかありませんでしたので、上演できることを心から感謝しています。シアターコクーンに立てることは役者として大変光栄なことですし、赤堀さんの人間を見つめる眼差しが大好きです。赤堀さんの言葉たちを力いっぱい具現化し、来場してくださる方々の心の奥のほうまで届く作品になるよう、丸山座長はじめ、キャストのみなさんと力を合わせて頑張ります。
西岡德馬:
2014年「殺風景」で赤堀作品に参加した者としては2020年版「パラダイス」に大変期待しておりました、が残念ながら台本を読む事もなく終わってしまい、一体どんな話だったんだろうとの思いが残っていたが、この度脚本を変えての上演となり、ワクワクしている。周知の通り、赤堀氏は実に熱い男で当然作品も熱く濃いものが多い、そこで俺はその熱さを一層高める為に少々の冷気を送り込もう、さすればその熱気は益々狂気を帯びた絢爛たるものになるであろう、と密かに目論んでいる。
私の一番出演回数の多い劇場、シアターコクーンに於いて!乞うご期待!!