英国演劇界の実力派マシュー・ダンスターが描く、ギリシャ悲劇の最高傑作!!
<ギリシャ悲劇><歌舞伎><ダンス>ジャンルを超えたコラボレーションから生まれる
新生『オイディプス』。
古代ギリシャ三大悲劇詩人の一人であるソポクレスが書いたギリシャ悲劇の最高傑作「オイディプス王」。DISCOVER WORLD THEATREシリーズ第7弾となる今回は、この「オイディプス王」を翻案し、『オイディプス』として上演します。
翻案と演出を手掛けるのは、今回が日本での初演出作品となるマシュー・ダンスター。劇作家・作家としても活躍する一方、最近では、映画『スリー・ビルボード』の監督・脚本で脚光を浴びた劇作家マーティン・マクドナーの舞台最新作『ハングメン』の初演を手掛け、ローレンス・オリヴィエ賞ベストディレクター賞にノミネートされるなど、英国演劇界随一の実力派とも名高い演出家です。美術・衣裳は2017年Bunkamura『危険な関係』での記憶が新しいジョン・ボウサー、振付にはマシュー・ボーン『白鳥の湖』への出演経験もあるシャーロット・ブルームと英国演劇界を牽引する注目のクリエイターたちが集結しました。
主役のオイディプスには、2020年に13代目市川團十郎白猿の襲名を控え、歌舞伎界で革新的な活躍をみせる市川海老蔵。オイディプスの妻であり母であるという悲劇的な運命を背負う王妃イオカステには元宝塚歌劇団娘役トップスターで、今もなおその確かな実力を多方面で発揮している黒木瞳。オイディプスに嘆願するコロスたちの中心人物である神官を、“俳優”だけでなく“ダンサー”としても高い評価を受け、世界各国でジャンルレスに躍進している森山未來が演じます。そして、オイディプスの側近でありイオカステの弟であるクレオンに高橋和也、預言者テイレシアスに中村京蔵、コリントスから来た使者に谷村美月、羊飼いに笈田ヨシという、魅力と実力を兼ね備え鮮烈な個性を放つ布陣が実現しました。さらに歌舞伎、現代劇、ダンスの各分野で活躍する才能が集結し脇をしっかりと固めます。
英国トップクラスの演出家と彼が信頼する精鋭クリエイターたち、そしてジャンルを超えた贅沢な顔合わせで、前代未聞のクリエーションに挑みます。まったく新しい『オイディプス』の登場にどうぞご期待ください。
オイディプスは先王ライオスの妃イオカステ(黒木瞳)を妻に迎え安寧な日々を送るが、ほどなくしてテーバイ中に疫病が蔓延する。神官(森山未來)を中心に、オイディプスに助けを求めるテーバイの市民たち。オイディプスは国を救うために神託に従い、先王殺害の犯人を捜すが、やがて明らかになるのは恐るべき真実だった…。
残酷で悲劇的な運命がオイディプスに襲いかかる…。