
© 2024 X stream Pictures All rights reserved
第77回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門正式出品
『長江哀歌』『罪の手ざわり』ジャ・ジャンクー監督最新作!
総製作期間22年!ミレニアムの幕開けから、怒涛の変貌を遂げた現在へ。
名匠ジャ・ジャンクーが挑んだ、大胆で斬新で画期的な、これまでにない映画。
二十一世紀に入り、百年に一度と言われる変貌を遂げた中国。
劇的な変化を遂げる街の景色の中、ひとりの女がたどる人生の変遷が描かれる。
『長江哀歌(エレジー)』でヴェネチア国際映画祭の最高賞である金獅子賞、『罪の手ざわり』でカンヌ国際映画祭脚本賞を獲得したほか、作品を発表するごとに世界の映画祭で絶賛され続けている中国の巨匠、ジャ・ジャンクー監督による最新作。
2001年、炭鉱産業が廃れ失職した者で溢れていた山西省・大同(ダートン)。2006年、三峡ダム建設により水没が運命づけられた長江・奉節(フォンジエ)。2022年、マカオに隣接する経済特区として発展する珠海(チューハイ)、そして、すっかり都会と化した大同……。
チャオは大同を出て戻らぬ恋人ビンを探して奉節を訪ね、ビンは仕事を求めて奉節から珠海を訪れる。時は流れ、ふたりはまた大同へ――。恋人たちの関係と比例するように、街は変化していく。
主人公チャオを演じるのはジャ・ジャンクー監督の妻でもあるミューズ、チャオ・タオ。本作で長編ドラマは8作目のタッグだ。ジョン・カサヴェテスとジーナ・ローランズ、吉田喜重と岡田茉莉子、イングマール・ベルイマンとリブ・ウルマン、ロベルト・ロッセリーニとイングリッド・バーグマンのように、妻である女優を主演に映画を撮り続けるジャ・ジャンクーの期待に応える熱演が光る。
「過去の作品のすべては『新世紀ロマンティクス』のために、素材を集めていたのではないか、そう思わせるほど、ジャ・ジャンクーの斬新な試みは成功している」とVariety誌が評するように、本作では過去作である『青の稲妻』『長江哀歌』『帰れない二人』などの本編映像と共に未使用映像やドキュメンタリー映像も駆使して中国激動の22年間が描かれる。実際の24歳・29歳・45歳のチャオ・タオの姿とともに、その時々の人々の顔と、急激に変化していく街の景色が刻まれる――映画内で人物も待ちも実際に変化していく、ドキュメンタリーとフィクションが融合した、類い稀なこれまでにない、傑作が誕生した。
<STORY>
ミレニアムの幕開けから、怒涛の変貌を遂げた現在へ。時間は元に戻らない。だから、前へと進む。
新世紀を迎えた2001年。長江・三峡ダム建設のため、百万を超える人々が移住を余儀なくされた2006年。目覚ましい経済発展を遂げた2022年……。チャオは大同(ダートン)を出て戻らぬ恋人ビンを探して奉節(フォンジエ)を訪ね、ビンは仕事を求めてマカオに隣接する経済特区・珠海(チューハイ)を訪れる。時は流れ、ふたりはまた大同へ――。恋人たちの関係と比例するように、街は変化していく。21世紀を22年かけて旅するチャオはどこにたどり着くのか――。