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アラン・ドロン 追悼上映Adieu(さらば) アラン・ドロンAdieu, Alain Delon

11/8(金)より限定上映
◆12/5(木)までの上映
会場:Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下
※渋谷駅前 東映プラザ内に移転し営業しております。 Bunkamuraはオーチャードホールを除き長期休館中です。

© 1960 STUDIOCANAL - Titanus S.P.A all rights reserved / ©1960 TF1 Droits Audiovisuels - Titanus

【[11/29(金)~12/5(木)]上映スケジュールはこちら】

2024年8月18日、この世を去った映画スター アラン・ドロン
光と影を自在に操り、映画界を縦横無尽に活躍したドロンの偉業に敬意を表し、生誕日にあたる11月8日より3作品を追悼上映

<上映作品>

『太陽がいっぱい 4Kレストア版』
『若者のすべて 4Kレストア完全版』
『冒険者たち』

2024年8月18日、フランスの俳優 アラン・ドロン氏が88歳で逝去しました。60~70年代はその類まれなる美貌で二枚目の代名詞として広く知られ、紳士服のCMでも活躍するなど特に日本においては俳優のみならず、特別な存在でした。

Bunkamuraル・シネマは、『カサノヴァ 最後の恋』(1993)公開時にプロモーションで来日中のアラン・ドロン氏を迎えジャパンプレミアを行ったほか、2017年には俳優生活60周年を記念した特集上映を開催し、好評を博すなど、所縁の深い劇場です。(現在Bunkamuraル・シネマは「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」として渋谷駅前・宮下エリアに移転し営業しております。)

格別な存在感と輝きを放っていたアラン・ドロン。光が強いほど垣間見える彼の憂いを帯びた瞳にある影もまた、色濃くフィルムに残っています。光と影を自在に操り、映画界を縦横無尽に活躍した彼の偉業に敬意を表し、生誕日にあたる11月8日より3作品を追悼上映いたします。


<作品情報>

太陽がいっぱい 4Kレストア版 Plein soleil

1960年/119分 配給:KADOKAWA
監督:ルネ・クレマン 原作:パトリシア・ハイスミス 
出演:アラン・ドロン、モーリス・ロネ、マリー・ラフォレ 
画像クレジット: © 1960 STUDIOCANAL - Titanus S.P.A all rights reserved

まばゆい太陽が照りつける地中海の上で実行された、美しく孤独な野心家の殺害計画
アラン・ドロンの映画人生を決定づけた代表作
貧しい青年トムは、イタリアで豪遊する金持ちの息子フィリップと一緒に、ヨットで海に出かける。フィリップからの不当な扱いに怒りを覚えたトムは、船上でフィリップを殺して彼になりすまし、彼の財産と美しい恋人を奪おうとするが……。
『禁じられた遊び』のルネ・クレマンによる緻密な演出が功を奏し、ニーノ・ロータのテーマ曲と共に大ヒット!ドロンの名を世界に轟かせた犯罪サスペンス。


若者のすべて 4Kレストア完全版 
Rocco e i suoi fratelli

1960年/179分 配給:ザジフィルムズ
監督・脚本:ルキノ・ヴィスコンティ
出演:アラン・ドロン、レナート・サルヴァトーリ、アニー・ジラルド、クラウディア・カルディナーレ
画像クレジット:©1960 TF1 Droits Audiovisuels - Titanus

1960年ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞受賞
アラン・ドロンを主役に巨匠ヴィスコンティが描くネオ・レアリズモの一大叙事詩
ミラノに住む長男を頼りに、移住してきたパロンディ家。婚約者に夢中の長男は、ボクシングに身が入らない。次男はボクサーとして成功への糸口を見つけ家計を支えるが、ナディアに溺れ、落ちぶれてゆく。三男ロッコは洗濯屋で働き、やがて兵役につく。そんな折、ロッコも偶然にナディアと出会い、惹かれ合う。2人は、ささやかな愛を育んでいくが、やがて無慈悲な運命が訪れる……。


冒険者たち
 Les Aventuriers

1967年/113分 配給:ザジフィルムズ
監督:ロべール・アンリコ 原作:ジョゼ・ジョヴァンニ『生き残った者の掟』 
出演:アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ、ジョアンナ・シムカス、セルジュ・レジアーニ、ポール・クローシェ、ハンス・メイヤー
画像クレジット:© Societe Nouvelle de Cinematographie(SNC)-Paris 1967.

パリの大空、煌めくアフリカの海、そして海底に眠る財宝……
三人の男女の愛と友情を描いたロマンあふれる青春レクイエム!
パリ郊外の飛行クラブで教官を務めるマヌー、レーシングカーの画期的なエンジン開発にいそしむローラン、そして前衛彫刻家の卵、レティシア。微妙なバランスの友情で結ばれた三人は、コンゴ動乱の際に海底深く沈んだ5億フランの財宝を引き上げるため、アフリカの海に旅立った。しかし、その財宝をつけ狙う一味が現れ……。


「私はドロンの話に耳を傾け、薄い青い瞳を見ていた。」

 “イル・イラ・ロアン、彼は遠くに行くだろう”。この言葉の響きに光が見える。“彼は成功するだろう”という意味だ。
 1959年パリ、11月。マラケイ河岸のアラン・ドロンのアパルトマンを初めて訪問。アール・デコ様式の建物は、玄関兼サロンを入ると左右に分かれる構造で、左が代理人ジョルジュ・ボーム。右がアラン・ドロンの居室は寝室でもあり、大きなベッドがひとつ。座る椅子がないので、ベッドの上に腰かける。彼はベッドの上に横座りになり、録音器を真ん中に相対した。この年の7月。撮影中のジャン=リュック・ゴダールの『勝手にしやがれ』のラッシュ20分を見て、買い付けを決定した一件を耳にした製作者アキム兄弟は、撮影中の作品を同じ条件で、セールスしてきた。アンリ・ドウカのカメラは圧倒的だったが、契約条件は厳しい。アラン・ドロンへの取材を申し込んだのは雑誌のためだが、選択決定の重要な鍵であった。あの時代、外国で働く日本人は何でもした。ドロンの人気は日本では出始めてはいたが、お膝元のフランスは今ひとつ。フィアンセ、ロミー・シュナイダーのスイスの別荘での会見を決めたのはドロン自身。だが、二転三転し、すでにロミーの親族側の波風が立ち始めていた。
 人も映画も、最初が勝負。『太陽がいっぱい』について、お互い一切語らず、私はドロンの話に耳を傾け、薄い青い瞳を見ていた。目千両。その目は何も見ていない。彼自身だけを見ていた。自分の未来だけを見ていた。男優が時折見せる、媚も色気もなかった。何のために私が来たのかを熟知していて、彼の計画についてのみ話した。夢を語るのではなく、手に入れんとしている設計図を語った。泥水を飲みながら、ようやく表舞台に出て来た青年は、ベルモンドやブリアリのようなお坊ちゃん育ちではなく、個性も演技力も未知数。ヌーヴェル・ヴァーグの流れに乗れるタイプではなく、美貌だけが頼り。だがフランスでは、その美しさは、よくあるタイプで珍しくない。だから、イタリア、ハリウッドへの飛躍を試みていた。インテリではないが、勘は抜群。仕事に関しては真剣で、冷静だった。アラン・ドロン、25歳になったばかりの秋は、鮮烈な予感に満ちていた。アパルトマンを出ると、夜のセーヌ河が黒く光る。“イル・イラ・ロアン”。私は呟いた。

秦 早穂子/映画評論家
――2017年「<俳優生活60周年記念特集上映>アラン・ドロンに魅せられて」寄稿より

  • チケット先行販売
  • 年会費無料

上映スケジュール

上映スケジュールは本作品ページ上部【上映スケジュールはこちら】よりご確認ください。

<上映作品>
『太陽がいっぱい 4Kレストア版』
『若者のすべて 4Kレストア完全版』
『冒険者たち』

概要

料金

一般¥1,900 学生¥1,500(平日は学生¥1,200) シニア¥1,200 小・中・高校生¥1,000(税込)
【毎月1日、毎週火曜日は¥1,200(税込)均一】

※株主優待券は11/8(金)よりご利用いただけます。

チケットガイド

会場

Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下

東京都渋谷区渋谷1-24-12 渋谷東映プラザ 7F&9F(1F:チケットカウンター)

アクセス

※渋谷駅前 東映プラザ内に移転し営業しております。 Bunkamuraはオーチャードホールを除き長期休館中です。

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