“悲劇(レ・ミゼラブル)”は終わらない。 この街は今も燃えている。
パリ郊外に位置するモンフェルメイユ。 ヴィクトル・ユゴーの小説「レ・ミゼラブル」の舞台でもあるこの街は、いまや移民や低所得者が多く住む危険な犯罪地域と化していた。 犯罪防止班に新しく加わることになった警官のステファンは、仲間と共にパトロールをするうちに、複数のグループ同士が緊張状態にあることを察知する。 そんなある日、イッサという名の少年が引き起こした些細な出来事が大きな騒動へと発展。事件解決へと奮闘するステファンたちだが、事態は取り返しのつかない方向へと進み始めることに・・・・・・。
ヴィクトル・ユゴー×スパイク・リー ──★★★★LE MONDE 現代社会の闇をリアルに描く衝撃の問題作!!
第72回カンヌ国際映画祭で審査員賞に輝き、センセーションを巻き起こした問題作が、ついに日本公開!新人警官のステファンと同僚たちが、ある少年の引き起こした些細な事件をきっかけに、やがて取り返しのつかない事態へと陥っていく様を、緊張感あふれる描写で描いた本作は、ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』と並んでパルムドールを競い、「コンペ最大のショック!」と賞賛を受けた。各国の映画祭でも数々の賞を獲得し、第92回アカデミー賞国際長編映画賞ではフランス代表にも選出、第77回ゴールデングローブ賞の外国語映画賞にもノミネートされている。 舞台となるのは、ヴィクトル・ユゴーの傑作「レ・ミゼラブル」で知られるモンフェルメイユ。現在は、パリ郊外の犯罪多発地区の一部とされており、我々が思い描く“花の都”パリのイメージはそこには存在しない。 監督・脚本を務めたのは、モンフェルメイユで生まれ育ち、現在もその地に暮らす、新鋭ラジ・リ監督。長年Webドキュメンタリーを手掛け、2006年には世界的ストリート・アーティストのJRと共同でプロジェクトを発表するなど活躍の幅は広い。スパイク・リー監督もその才能を認め、アメリカにおけるプロモーションのサポートを買って出るほど。初長編監督作品ながら自身がこの街で体験してきた出来事を、圧倒的な緊迫感とスタイリッシュな映像で見事に描き切っている。