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映画監督 篠田正浩 レトロスペクティブ

5/29(金)~6/11(木)限定上映予定
会場:Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下
※渋谷駅前 東映プラザ内に移転し営業しております。 Bunkamuraはオーチャードホールを除き長期休館中です。

大島渚、吉田喜重らと共に、1960年代の日本映画に新たな息吹を呼び込んだ“松竹ヌーベルバーグ”を代表する篠田正浩監督の逝去から1年。<映画監督 篠田正浩 レトロスペクティブ プロジェクト>が始動する――

比類なき映像美と、鋭い知性で世界を魅了した映画監督 篠田正浩の残した作品を未来へとつなぐ<映画監督 篠田正浩 レトロスペクティブ プロジェクト>が始動いたします。命日である3月25日より公式Webサイトがオープンし、5月より全国複数のミニシアターにて各劇場がセレクションした特集上映やトークイベントを順次開催いたします。さらに、特集上映開始に合わせ鑑賞の一助となる全作品解説を収めた記念書籍の刊行も決定。国内外で再評価の声が高まる篠田作品の魅力を多角的に発信いたします。幕開けを飾るル・シネマ 渋谷宮下では初期傑作から「表現社」設立後の代表作を含む全6作品を上映いたします。

<上映作品>
『乾いた湖』
『乾いた花 4Kデジタルリマスター版』
『暗殺』
『あかね雲』
『心中天網島』
『はなれ瞽女おりん』


<作品詳細>
『乾いた湖』
60年安保闘争に揺れる大学。大衆運動の限界からテロを夢想する青年を主人公に描く衝撃作。松竹カラーを打ち破る篠田のニヒリズム溢れる美学は、大島渚らと共に「松竹ヌーベルバーグ」を代表する一本として注目を浴びる。新進の歌人・寺山修司に初めて脚本を依頼、またその後16本もコンビを組んだ武満徹の初の音楽映画となった。岩下志麻の本格的なデビュー作。



出演:三上真一郎、炎加世子、山下洵一郎、高千穂ひづる、岩下志麻
監督:篠田正浩 原作:榛葉英治 脚色:寺山修司 撮影:小林正雄 音楽:武満徹
1960年/カラー/87分/松竹株式会社 ©1960松竹株式会社

『乾いた花 4Kデジタルリマスター版』
石原慎太郎の原作をスタイリッシュに映画化した傑作ノワール。ヤクザを殺し三年ぶりに出所した村木(池部)は、賭場で謎の美少女(加賀)と出会う。しかし、彼女は死神のような男が寄り添っていて・・・。ニヒリズムに溢れ、反社会的だとお蔵入りになるも、公開されると大ヒット。「歩く姿がいい」と初めて池部を着流しスタイルで起用、その後東映の任侠映画でも活躍する。篠田の初期代表作。



出演:池部 良、加賀まりこ、藤木 孝、宮口精二、東野英治郎
監督/脚本:篠田正浩 原作:石原慎太郎 脚本:馬場 当 撮影:小杉正雄 音楽:武満 徹
1964年/モノクロ/96分/松竹株式会社 ©1964松竹株式会社

『暗殺』
司馬遼太郎の短編小説を初めて松竹京都撮影所で撮った篠田初の時代劇。幕末動乱の京都を背景に、実在した幕末の策士・清河八郎(丹波)の謎に包まれた半生を描く。権謀術策から、勤皇派と佐幕派の両方を渡り歩き、ついには命を狙われることになる男を、独特の美学、鮮やかな映像美で描く傑作。豪快な中にも滑稽味を加え、型破りな主人公を演じた丹波の代表作となった。



出演:丹波哲郎、岡田英次、早川 保、岩下志麻、木村功、佐田啓二
監督:篠田正浩 原作:司馬遼太郎 脚本:山田信夫 撮影:小林正雄 音楽:武満徹
1964年/モノクロ/104分/松竹株式会社 ©1964松竹株式会社

『あかね雲』
自らの独立プロ「表現社」の第1回作品。昭和12年、能登の海を背景に、薄幸の中で必死に生きるまつの(岩下)は、小杉(山﨑)の勧めで仲居として山代温泉で働くようになる。二人は惹かれあうが、彼は軍隊に追われていた・・・。能登を舞台とした水上勉の同名小説を映画化したメロドラマ。二人の運命を象徴するかのように、真っ赤なあかね雲がパートカラーで描かれる。



出演:岩下志麻、山崎努、佐藤慶、小川真由美、日高澄子、花柳喜章
監督:篠田正浩 原作:水上勉 脚本:鈴木尚之 撮影:小杉正雄 音楽:武満徹
1967年/モノクロ/107分/松竹株式会社 ©1967松竹株式会社

『心中天網島』
ATGと提携し製作された1千万映画でありながら、キネマ旬報ベストテン第1位・監督賞・女優賞などこの年の映画賞を独占した篠田の最高傑作。近松門左衛門の人形浄瑠璃をベースに、大阪天満御前町の紙屋治兵衛が、妻を捨てて遊女との情死行に至る狂おしく燃える愛の情念を描く。近松の”虚実の被膜”を、圧倒的な美術力、様式美、黒衣の登場で作り上げ世を驚かせた名作。



出演:岩下志麻、中村吉右衛門、小松方正、滝田裕介、藤原釜足、加藤嘉
監督:篠田正浩 原作:近松門左衛門 脚本:富岡多恵子、武満徹、篠田正浩 撮影:成島東一郎 音楽:武満徹
1969年/モノクロ/103分/東宝株式会社 ©表現社

『はなれ瞽女おりん』
水上勉原作をもとに、滅びゆく盲目の女芸人”瞽女”の姿を北陸の美しい四季の景色を背景に、哀歓を込めて描いた傑作。ある男と一夜を共にしたことから一座を追われ”はなれ瞽女”となったおりん(岩下)は、憲兵隊に追われる脱走兵・平太郎(原田)と出会う・・・。『あかね雲』に続き、軍隊に追われる男を描く篠田の渾身の一本。ロケハンに2年、脚本に1年、映像美も素晴らしい!



出演:岩下志麻、原田芳雄、奈良岡智子、神保智子、中村慶子、樹木希林
監督:篠田正浩 原作:水上勉 脚本:長谷部慶次、篠田正浩 撮影:宮川和夫 音楽:武満徹
1977年/カラー/119分/表現社 ©表現社


篠田正浩(1931-2025)
1931年岐阜県生まれ。1953年松竹撮影所に入社。1960年『恋の片道切符』で監督となる。その後、大島渚、吉田喜重らと共に松竹ヌーベル・バーグとして前衛的な作品を発表。1966年松竹を退社してフリーとなり1967年独立プロ「表現社」を妻の岩下志麻と共に設立し自主制作を始める。以降、心中もの、歴史劇、ドキュメンタリーと幅広いジャンルを手がけ、独自の映像世界を確立していく。『心中天網島』(1969年)や『沈黙SILENCE』(1971年)は、国際的にも高い評価を獲得した。 『はなれ瞽女おりん』(1977年)妻でもある俳優・岩下志麻を主演に迎えて圧倒的な映像美で描き出し、日本のアニミズムや土着の精神性を鋭く問い直し、篠田映画におけるひとつの到達点として今なお語り継がれている。その後も、叙情豊かな名作『少年時代』(1990年)などで多くの映画賞に輝き、鋭い知性と視覚美を兼ね備えた作品で観客を魅了した。2003年、日独合作の大作『スパイ・ゾルゲ』を最後に映画監督引退を表明。
引退後も、日本文化や歴史に対する深い造詣を活かした執筆や講演活動を精力的に行い、日本映画の黄金期を支え、その精神を現代へと繋ぎ続けた知性派の映画監督。

公式サイトはこちら

上映スケジュール

5/29(金)~6/11(木)限定上映予定

<上映作品>
『乾いた湖』
『乾いた花 4Kデジタルリマスター版』
『暗殺』
『あかね雲』
『心中天網島』
『はなれ瞽女おりん』

概要

料金

一般¥2,000 学生¥1,500(平日は学生¥1,200) シニア¥1,300 小・中・高校生¥1,000 障がい者手帳をお持ちの方(介助者1名様まで)¥1,000(税込)
【毎月1日、毎週火曜日は¥1,200(税込)均一】
株主優待券は6/1(月)よりご利用いただけます。

チケットガイド

会場

Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下

東京都渋谷区渋谷1-24-12 渋谷東映プラザ 7F&9F(1F:チケットカウンター)

アクセス

※渋谷駅前 東映プラザ内に移転し営業しております。 Bunkamuraはオーチャードホールを除き長期休館中です。

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