
©CG CINEMA / ARTE FRANCE CINEMA / VORTEX SUTRA / PLAYTIME
冬のパリ。縺れて、こんがらがった二組の夫婦の愛の行方は──
時の流れとともに、変わりゆくもの、変わらないもの──それは何?
敏腕編集者のアランは電子書籍ブームが押し寄せる中、なんとか時代に順応しようと努力していた。そんな中、作家で友人のレオナールから、不倫をテーマにした新作の相談を受ける。内心、彼の作風を古臭いと感じているアランだが、女優の妻・セレナの意見は正反対だった。そもそも最近、二人の仲は上手くいっていない。アランは年下のアシスタントと不倫中で、セレナの方もレオナールと秘密の関係を結んでいるのだった…。
「互いの関係に新たな意義を見出し、受け入れ合う夫婦を語りたいと思った」──オリヴィエ・アサイヤス(監督)
『夏時間の庭』『アクトレス 女たちの舞台』などで知られるフランスの名匠オリヴィエ・アサイヤスの最新作は、エリック・ロメールの『木と市長と文化会館/または七つの偶然』に着想を得た彼の新境地ともいえる作品。是枝裕和監督の『真実』も話題のジュリエット・ビノシュ、ギョーム・カネ、ヴァンサン・マケーニュなどフランスを代表するスターがタッグを組み、迷える男女の愛の行方とパリの出版業界を共鳴させつつ、洗練された会話とユーモアで活写していく。魅力的な冬のパリを背景に、食べて、飲んで、愛して、会話する。ウディ・アレン作品を思わせるような、〈フランス的、人生の愉しみ方〉がたっぷりと詰まった小粋で洒脱な大人のラブストーリー。