人生とは愛であり、哀しみであり、歓びである――。
セーヌの岸で、そして世界で最も愛された歌姫バルバラが、いまここに甦る!
「黒いワシ」「ナントに雨が降る」などの名曲で知られ、1950年代からシャンソン界の女王として君臨したフランスの伝説的歌手バルバラ。謎に満ちた彼女の人生を演じるひとりの女優とその映画監督は、いつしか愛の迷宮で彷徨う。愛に傷つき、愛に悦び、人生を駆け抜けた一人の歌手の魂の歌はやがて、二人をバルバラの人生そのものへと姿を変えていくのだった…。 バルバラとはいったい誰だったのか? 世界はいったいなぜ彼女に熱狂したのか? 『そして僕は恋をする』で共演したマチュー・アマルリックが監督・脚本・出演、そして元パートナーのジャンヌ・バリバールが、バルバラという時代を駆け抜けたひとりの女性に乗り移ったかのように熱演。実際のバルバラのステージ映像を交えながら、20世紀最高の歌姫バルバラの人生をたどる、熱情の愛のドラマがついに誕生!
<Barbara バルバラ> 1930年6月9日 - 1997年11月25日
パリ17区で生まれる。ユダヤ系であるため、ナチス・ドイツによるフランス占領時代には国内を転々とした。戦後はパリ20区、パリ16区等に居住。同居していた母が亡くなったパリ16区の通り名が付いた曲のほか、現在、道路名にバルバラの名前が付けられているナントを歌った曲(「ナントに雨が降る」)などがある。コンサートやステージの開催時、それら公演の宣伝を一切行わないにもかかわらず発売直後にチケットが完売する現象は”神話”と呼ばれた。発表した作品群はフランスのみならず様々な国の聴き手に感銘を与え、1990年には来日公演も行われた。また昨年~今年にはパリのフィルハーモニー・ド・パリで没後20年を記念した「バルバラの大回顧展」が開催、現在も圧倒的な支持と評価を受け続けている。
<劇中に登場する曲>
ナントに雨が降る/黒いワシ/我が麗しき恋物語/いつ帰ってくるの/小さなカンタータ/パリとゲッティンゲン/ピエール/愛していると言えない/不倫/脱帽
ほか約50楽曲