
©DelangeProduction 2016
世界最古にして最高峰のバレエ団、パリ・オペラ座。356年の夢と伝統はどうやって守られてきたのか?指導者たちがトップダンサーへと引き継ぐ豊かなインスピレーションと秘めたる想いが今、明かされる!
フランス国王ルイ14世によって創設された由緒正しきバレエ団、パリ・オペラ座。356年という途方もない年月にわたって、世界中から愛され続けているバレエの殿堂だ。果たして、その伝統のバトンは、どうやって渡されてきたのか? 高度なテクニックを伝授するのはもちろんだが、それだけでは観衆に夢や幸福までは与えられない。『ロパートキナ 孤高の白鳥』などバレエ・ドキュメンタリーに人生を捧げるマレーネ・イヨネスコ監督が、激しい競争を勝ち進んできたバレエ・エリートたちのトップに君臨するエトワールの過酷なまでの練習風景や、ドラマティックなクリエイションの舞台裏を追いかけると共に、伝統を受け継ぎ、次に伝えて行く者たちの真実に迫る!
燦然と輝く華麗なるバレエの歴史は、彼らと共に──
“夢を継ぐ者たち”の中心に立つのは、2013年にエトワールを退いたアニエス・ルテステュ。“ニジンスキーの再来”と称えられたルドルフ・ヌレエフから直接指導を受けた最後の世代で、彼の教えを注目のエトワールのアマンディーヌ・アルビッソンや、プルミエール・ダンスーズのオニール八菜に託そうとする姿が映し出される。さらに、人気絶頂のエトワール、マチュー・ガニオのダンサーという職業に対する本音、彼が出演したマリインスキー劇場の「ジゼル」の舞台も披露される。ウリヤーナ・ロパートキナのストイックなリハーサル風景、コンテンポラリー・ダンスの最先端を走る振付家ウィリアム・フォーサイス、前芸術監督でナタリー・ポートマンの夫のバンジャマン・ミルピエも登場する。恐れを知らない革新の積み重ねこそが伝統を維持すると教えてくれる、発見と感動のドキュメンタリー!
<映画に出てくる演目>
ルドルフ・ヌレエフ「ラ・バヤデール」、ウィリアム・フォーサイス「pas/parts」、ウェイン・マクレガー「ジェニュス」他多数