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Don't Blink ロバート・フランクの写した時代Don't Blink - Robert Frank

4/29(土・祝)よりロードショー
6/8(木)までの上映
会場:Bunkamuraル・シネマ

©Photo of Robert Frank by Lisa Rinzler, copyright Assemblage Films LLC

23歳で単身スイスからNYへ渡った異邦人──全米を旅して撮影した写真集「アメリカンズ」の成功

写真家を志し、自作のポートフォリオを持って23歳でスイスから単身渡米したロバート・フランク。「ハーパーズ バザー」や「ヴォーグ」でファッション写真、「フォーチュン」等でフォトジャーナリズム作品を発表した後、グッゲンハイム財団の奨学金を受けて、アメリカ全土へ撮影の旅に出る。その集大成となった1958年の写真集「The Americans」は、繁栄と理想に沸く大国の真の姿を捉えて “20世紀のアメリカの在り方を大きく変えた一冊と称された。1960年代からは映画にも活動の幅を広げ、米インディ映画の祖としてジム・ジャームッシュやリチャード・リンクレーター監督らにも影響を与えた。

商業化する芸術への絶望、最愛の娘と息子の早世…人生に立ち向かうための勇気のメッセージ

しかし、フランクの人生は順風満帆ではなかった。彼の意に反して作品が法外な価格で落札されはじめると、信頼していた弁護士に著作権を奪われてしまう。また、最愛の娘を飛行機事故で亡くした後、息子にも先立たれるなど、多くの不運に見舞われていた。本作は92歳となったフランクが自らの人生を初めて語り、過酷な運命の暗闇にも生きる悦び(=創作)を見つけ、進み続けた偉大なるアメリカの異邦人から次世代へのメッセージ。運命とのつきあい方、それは「恐れず、立ち上がり、瞬きせずに(don’t blink)」

フランクを敬愛する一流スタッフ・ミュージシャンが結集──奇跡の「レガシー・プロジェクト」がここに誕生

監督は、長年フランクの映像作品の編集を担当し、彼が全幅の信頼を寄せるローラ・イスラエル。アメリカを代表する撮影監督エド・ラックマン(トッド・ヘインズ『キャロル』等)や、音楽プロデューサーにハル・ウィルナーが参加。楽曲はローリング・ストーンズ、ボブ・ディラン、パティ・スミス等の豪華な面々が提供している。また、映画『世界一美しい本を作る男』で知られ、フランクの全作品(写真、映像)を出版するThe Robert Frank Projectを進める独シュタイデル社のゲルハルト・シュタイデルや、生前のアレン・ギンズバーグやウィリアム・バロウズなど、彼と縁の深い友人らも登場。

Who is Robert Frank?

1924年スイス生まれ。1947年に単身渡米。ルイス・フォアやウォーカー・エバンスに師事し、グッゲンハイム財団の奨学金を受け撮影した「The Americans」を1958年に出版。その後、映画にも活動の幅を広げ、ビートニクの作家たちを映した『プル・マイ・デイジー』(1959)、ローリング・ストーンズの北米ツアーに同行した『コックサッカー・ブルース』(1972)、トム・ウェイツやジョー・ストラマーも出演した『キャンディ・マウンテン』(1987)などを監督。現在、美術作家の妻ジューン・リーフと、NYとカナダのノバスコシアに暮らす。

世界で最も有名な写真集「The Americans」

撮影期間:9ヶ月
移動距離:10,000マイル
撮影したフィルム:767本
作品のクリスティーズ落札価格:55万ドル
(※「路面電車」/1ドル113円換算で約6,200万円)

  • 番組編成担当が語る作品の見どころ

    写真界の巨匠であり、存命の写真家のなかでは最も偉大だともいわれているロバート・フランク。92歳にしていまなお現役ですが、そんな彼の20代から現在に至るまでのキャリアすべてを見ることができるのが『Don't Blink ロバート・フランクの写した時代』です。

    タイトルの「Don't Blink」に込められているのは、「瞬きせずに両目を開いて、何事も面白がり、世界を見つめて欲しい」というメッセージ。トランプ政権の下で変化していくアメリカを見ている今だからこそ、誰もが感じることがあると思います。

    また、今回はきら星のごとく使われている音楽がとにかくカッコイイ! 許可を取るのが難しいミュージシャンの曲でも、「ロバートのためなら」ということで提供してくれているので、彼がどれだけ尊敬されているのかがわかるはずです。

    ザ・ミュージアムでは「写真家 ソール・ライター展」も開催中ですし、ル・シネマでは本作と『メットガラ ドレスをまとった美術館』の上映ということもあり、Bunkamura館内はNY祭り!また、ドキュメンタリー映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』も5/20(土)から上映予定。ぜひ、この機会に合わせてお楽しみください。
  • お客様の声

    ●とても良かった。音も良かったです。まばたきできなかった!(女性/50代)


    ●90歳越えの写真家の生き方が面白かった!(女性/30代)


    ●テンポ感、音楽、映像のマッチングが心地よかった。(男性/50代)


    ●ものめずらしい映画と思い来ました。とてもすばらしかった。(女性/60代)


    ●写真を見ないので、ロバート・フランクの名前は知らなかった。作品に興味が出てきた。(40代)


    ●いつかロバート・フランクに会って、話せればいいなと思いました。(学生)


    ●So Lovely!! I'm so glad to see his charactor. ステキな人柄を知れて良かった。Film Workももっと観たくなりました。(女性/30代)

監督
ローラ・イスラエル
撮影
リサ・リンズラー、エド・ラックマン
編集
アレックス・ビンガム
音楽プロデューサー
ハル・ウィルナー
参加アーティスト
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ローリング・ストーンズ、トム・ウェイツ、パティ・スミス、ヨ・ラ・テンゴ、ミィコンズ、ニュー・オーダー、チャールズ・ミンガス、ボブ・ディラン、ザ・キルズ、ナタリー・マクマスター、ジョセフ・アーサー、ジョニー・サンダース、ザ・ホワイト・ストライプス
作品情報
2015年/アメリカ・フランス/82分
配給
テレビマンユニオン

公式サイトはこちら

上映スケジュール

<混雑状況の目安>

(2017年6月6日 現在)

平日(毎月1日・毎週火曜は除く)

17:00

土日祝

17:00

サービスデー(毎月1日・毎週火曜)

17:00

落ち着いています

混み合います

大変混み合います

『Don't Blink ロバート・フランクの写した時代』
◆6/8(木)までの上映
[6/3(土)〜6/8(木)]
連日...17:00〜(終)18:40

概要

前売り券情報

特別鑑賞券1,500円(税込)好評発売中
[一般料金1,800円(税込)の処]
劇場窓口にて特別鑑賞券をお買い求めの方に、
<オリジナルクリアファイル>をプレゼント!(限定数)

料金

一般・¥1,800 学生・¥1,500 (平日は学生・¥1,100) シニア・¥1,100 小・中・高校生¥1,000(税込)
【毎月1日、毎週火曜日、及び毎週日曜夜の最終回は¥1,100(税込)均一】

チケットガイド

会場

Bunkamuraル・シネマ

東京都渋谷区道玄坂2-24-1

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