巨匠たちが遺した芸術の至宝― この夏、幕が上がる!
選ばれしダンサーのみが挑むことを許される、世紀の傑作
『若者と死』 Le Jeune Homme et la Mort
屋根裏部屋に住む若き芸術家が、冷酷な女に愚弄され、絶望の果てに自死を選ぶ――。
ジャン・コクトーの台本に、20世紀バレエ界の巨匠ローラン・プティが1946年に振り付けた『若者と死』。
それは、時代に選ばれたトップダンサーのみが踊ることを許されてきた、特別な作品だ。
ルドルフ・ヌレエフ、ミハイル・バリシニコフ、そして熊川哲也らが伝説を刻み、若者の魂の闇を驚異的な超絶技巧と濃密な心理描写で体現してきた。
極限の高難度テクニックと切迫したドラマが交錯する本作は、まさに選ばれし者だけが挑める舞台である。
生前のプティが「最上級の“若者”」と称賛しこよなく愛した熊川は、振付家没後、日本での上演権を託された継承者だ。そして、あの歴史的名演から20年――
満を持して封印が解かれる今回、新たな“若者”に抜擢されたのは、Kバレエを牽引するプリンシパル山本雅也。パートナーには、パリ・オペラ座バレエ エトワールのオニール八菜を迎える。
熊川のエスプリが、いま新たな世代へと継承される。
純粋クラシックの精華たる名作、国内バレエ初上演
『ジュエルズ』より“ダイヤモンド”(全編) “Diamonds” from Jewels
『ジュエルズ』は、20世紀を代表する振付家ジョージ・バランシンが1967年に創作した、全3部から成る抽象バレエの傑作。宝石を主題に、第1部“エメラルド”、第2部“ルビー”、第3部“ダイヤモンド” で構成される。
本公演で上演する最終章“ダイヤモンド”は、バランシンが祖国ロシアのバレエ伝統に思いを馳せながら、19世紀古典バレエの様式美を抽象的かつ洗練された構成で描き出した至高の舞台。
チャイコフスキーの交響曲第3番の華麗な響きにのせ、白のクラシック・チュチュが織り成す端正なコール・ド・バレエのフォーメーション、フィナーレを飾るポロネーズの壮麗な展開――。
均衡と気品に満ちた、格調高く華やかなクラシックの精華がここに。
















