
「シンハナマルズ」
95cm×95cm
2000年よりレザーバッグをデザイン、製作してきたデザイナー逢坂綾によるアートパネル作品シリーズ「新花丸図」より、今回は全43点の中からの抜粋を展示いたします。
本作品は金春流の猿楽の教本『六輪一露記』に記された円形の図式から着想を得て、幽玄の舞が立つまでの経過図が表現されています。
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楽師は物真似をして稽古をするのだそうです。肉体を忘れ、動植物になりきることで「あちらの世界」に通じる幽玄の空間を感じ得るのかもしれません。20年間取り扱ってきた動物の革たちに再び命を吹き込むような作品を、大袈裟に言えば、私も舞いながら制作しています。 逢坂 綾