少女の身体は痛々しく傷を負い、
擬人化されたウサギはうつろな瞳で問いかける。
生々しく晒された自らの身体と向き合い、葛藤し幾度となく否定し続け、
そんな羞恥心はやがてありのままを曝け出す強くも儚い自負に置き換えられていく。
造形的なマニエリスムから醸し出す経験したことのない異様な世界を
痛烈なまでにダイレクトに表現する作家三浦悦子。
仄暗い闇の中に佇みいくつかの病根の中に見え隠れする禁断と欲望の両義性を
異様なまでの執着と反復によって一つの枠の中に存在させる。
そんな矛盾が生み出す異世界を前に、人々は呆然と立ち竦み、怯え、惹かれ、震え、そして壊れそうなほどの純粋な追体験に巻き込まれる。
今展では、長らくのテーマであった「母への悲壮感」や「母に捧げる鎮魂」といった独自の個性から形成された作品群を中心に1998年から現在までの新旧作を展示、約20年の軌跡を辿りその全貌に迫ります。
三浦の創り出す、限りなくピュアな精神性を持ち、どこまでも不可侵な処女性像を纏った少女たちの聖域にぜひお立ち寄りください。
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