笠井正博により描かれる、生き生きとした生命の力。
キラキラと光がはじけ、広がる水面はどこか神々しくドレープ状に波打っているように見えます。水面に映り込む外界の色、波紋の表情。変わりゆく森羅万象に反応し、さまざまな広がりを見せる水面は、何か言葉を発するような様子で私たちの心に響きます。湖面を走る柔らかく明るい光は、内なる心にも安らぎをもたらし、未来へ目を向けようという気持ちにさせてくれます。
Bunkamuraでは4年ぶりとなる展覧会。昨年より描いてきた水面の連作を展示、販売いたします。
自粛の続く日々、モノトーンへと傾きがちな私たちの心に、色が戻り、きっとゆっくりと深呼吸ができるでしょう。