今展テーマとなるのは動物(Animals)。
太古から人間の身近に存在している数々の動物は、時に愛らしいペットや人間の食料、神話や伝説として語られる架空の生物として我々と共に進化を繰り返してきました。
その繋がりのなかで、私たちはいつしか動物に対し内面を投影させる存在、自らの心を探すことの出来る存在といったようなイメージを抱いているのではないでしょうか。
そしてその感覚はアーティスト達にも少なからず影響を与え、振り返ってみても動物をモチーフとする作品が、長きにわたり愛され続けていることが分かります。
猫を友達と表現し、自らの持ち味を毛並のしなやかさや体の感触に落とし込んだ藤田嗣治。馬や鳥をキャンバス上に多く登場させ、意志・感情を自由に表現したシャガール。かのポップアート界の巨匠ウォーホルはポートフォリオ的感覚で友人たちと共に「サムという名のネコ」を発表しています。
古今東西、我々の癒しの存在であり、家族としての人格を持った動物たちに愛おしい眼差しと主観的なフィルターで描かれてきたのです。
今展では人と動物との関係性に着目し、若手作家16名による現代の感性で日本画・洋画・立体など様々な技法を用い、制作された動物作品を一堂に集め展覧販売いたします。
作家各々の想いが反映された個性的な動物たちが会場でお待ちしております。
【出展予定作家】
新槇英美子、泉東臣、井原信次、上野謙介、江森郁美、風見規文、門田奈々、金丸悠児、木原千春、
木原未沙紀、瀬戸優、丁子紅子、長久保華子、松下大一、安岡亜蘭、山根旭