
「紅い実を綴る」
画家としてだけでなく、技法書の著者、セミナーの人気講師など、多方面に活躍する水彩画家、永山裕子。水彩絵の具の透明感を生かしつつ色面に厚みを持たせる卓越した技術や、自身の内なる想いまでもダイレクトに描き出す類い稀なるセンスから、日本有数の水彩画家と高く評価されています。
器に注がれた水の水面は反射し、活けられた花々以上の異なる情景が浮かび上がる―。“目の前にあるものを、見えた通りに描きたい。そして、目の前にある「見えないもの」も描きたい。”永山は、モチーフの表面的な美しさだけでなく、日常に潜むある瞬間や身近なものに対する情感までも、その筆先に捉えます。様々な色が滲み、生まれるエッジによって焦点が合うようにモチーフが写実性を帯びる一方で、輪郭の描写は背景と溶け合い、ぼやけて、画面の境界を越えるかのように広がってゆく。それはまさに永山の“視野”そのものであり、観る者に花や実に宿るオーラのようなもの、水を張った器に満ちたエネルギー、そこにある空気までをも感じさせます。
本展では、新刊画集『永山裕子作品集 Spontaneous』の刊行記念として、花、静物、風景を描いた作品や人物クロッキーなど約50点を展示・販売予定。今、多くの人々に共感を呼ぶ美しき“水彩世界”を、会場にてぜひお楽しみください。
【混雑時のご対応につきまして】
ウイルス感染防止対策のため、会場の混雑状況により入場までお待ちいただく場合がございます。また、会期中は開館時間の10時から午後2時頃までは混雑が予想されますため、状況に応じて、以下のように入場制限のご対応をさせていただきます。予めご了承ください。
入場時間帯指定の整理券の配布
入場待機の人数が一定以上になった場合、「入場整理券」を配布いたします。入場整理券をお持ちの方は、各整理券に記載の時刻に優先的にご入場いただき、最大1時間のご滞在が可能となります。
《整理券ついての注意事項》
※記載の時間枠内であれば、いつでもご入場いただけます。
※事前のご予約受付はいたしません。
※有効期限は当日のみとさせていただきます。
※配布はお一人様につき1枚とさせていただきます。