Bunkamuraは「渋谷ファッションウィーク2025春」に参加し、休館中のBunkamura館内で期間限定の特別なアートプログラムを開催します。
Bunkamura館内を使ったアートプログラムの2回目となる今年は、渋谷の“街(ストリート)”に焦点をあてます。大型商業施設だけでなく、個性豊かな路面店がひしめき合い、アート、ファッション、音楽など、最新のカルチャートレンドを生み出しながら独自の街文化を形成してきた渋谷――。Bunkamuraは開館以来、そんな渋谷の街と共にあり続け、文化・芸術の発信拠点として活動を続けてきました。現在、休館中(オーチャードホールを除く)のBunkamuraは様々なエリアに活動の場を広げて発信を続けていますが、原点である渋谷の“街(ストリート)”を再検証することで、そこにあるべき未来の姿の表出を試みます。
館内では、SIDE CORE、LGSA by EIOS*¹、河野未彩が新作インスタレーション等を展示。屋外では、隣接エリアの解体工事にともない新たに現れたBunkamuraの外壁に大山エンリコイサムが大型壁画を制作します。また、会期中はアオイヤマダによるパフォーマンスや、トークイベント等の関連イベントも開催予定です。この期間だけの特別なプログラムをぜひご堪能ください。
*1 「LGSA by EIOS」は、大山エンリコイサムスタジオが運営する資料室/ギャラリーです。
【展示内容】
<Bunkamura館内展示>
■タイトル:rode work shibuya
■展示場所:Bunkamura 地下1階 吹き抜け
rode workシリーズの大型新作インスタレーションを展示。また、休業中のドゥ マゴ パリ店内でも新作の展示を行います。
SIDE CORE《rode work shibuya》2025
SIDE CORE(サイドコア)
2012 年より活動を開始、東京都を拠点に活動。メンバーは高須咲恵、松下徹、西広太志。映像ディレクターは播本和宜。個人がいかに都市や公共空間のなかでメッセージを発するかという問いのもと、ストリートカルチャーの思想や歴史などを参照し制作する。ときに他ジャンルの表現者を交えたプロジェクトとして、 都市の死角や隙間となる場所で多彩な作品を展開。近年には、個展「SIDE CORE 展|コンクリート・プラネット」(ワタリウム美術館+屋外、2024)開催、第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」(横浜美術館ほか、2024)参加。
■タイトル:小展示 「資料でひもとくストリート LGSA by EIOSの視点から」
■展示場所:Bunkamura 地下1階 旧Bunkamura Studio
2025年夏に渋谷にて資料室の開室を予定するLGSA by EIOSが、先行して書籍資料を展示します。
「資料でひもとくストリート LGSA by EIOSの視点から」展示風景、2025年
Bunkamura 地下1階、旧Bunkamura Studio(渋谷、東京)
©︎EIOS
Photo ©︎Shu Nakagawa
LGSA by EIOS (ラグサ バイ エイオス)
大山エンリコイサムスタジオが運営する資料室/ギャラリー。 ストリートアートとエアロゾル・ライティング、および隣接する文化領域について、社会理解の浸透と向上を目的とする。文献の収集・管理・公開を主務に、展覧会やトークイベントなど複合的なプログラムを実施し、ストリートアートをめぐる言説環境の整備に従事する。2025年夏 渋谷にて開室予定。
- X @lgsa_by_eios
- インスタグラム @lgsa_by_eios
■タイトル:【発光×干渉×鑑賞】者
■展示場所:Bunkamura 1階 正面エントランス
多くの来場者を迎え入れるBunkamuraの広いエントランス空間を使い、鮮やかな光と行き交う人々が交差します。
河野未彩 《[ 発光×干渉×鑑賞 ] 者》2025
河野未彩 (カワノ ミドリ)
視覚ディレクター/グラフィックアーティスト
音楽や美術に漂う宇宙観に強く惹かれ、2000年代半ばから創作活動を始める。多摩美術大学プロダクトデザイン専攻卒業後、現象や女性像に着目した色彩快楽的な作品を多数手がける。多色の影をつくる照明「RGB_Light」(https://rgblight.net)は、日米特許取得から製品化までを実現。最近の展覧会に「海老坐禅展」(PARCO MUSEUM TOKYO、2025)、「宙 飛ぶ リンゴ」(HARUKAITO by ISLAND、2024)、ART SQUIGGLE YOKOHAMA 2024(山下埠頭、2024)、TOKYO GENDAI(パシフィコ横浜、2024)など。
- ウェブサイト https://md-k.net/
- インスタグラム @midori_kawano
※オーチャードホール及び、シアターコクーンでの公演に合わせ、以下の時間帯に限りBunkamura1階 正面エントランスの照明を点灯いたします。
河野未彩《【発光×干渉×鑑賞】者》の本来の展示環境とは異なりますので、ご了承ください。
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3/14(金)17:30~18:45
3/15(土)17:30~18:45
3/16(日)13:00~13:15/15:20~15:50*
3/20(木・祝)13:00~13:15/15:20~15:50*/17:00~18:15
3/21(金)17:00~18:15
3/22(土)17:00~18:15
3/23(日)13:00~13:15/15:20~15:50*/17:00~18:00
*終演時間により前後する場合がございます。
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<Bunkamura屋外展示>
■タイトル:FFIGURATI #652
■展示場所:Bunkamura外壁(※東急百貨店本店跡地に面したBunkamuraの壁面)
新たに解放されたBunkamuraの外壁に大型壁画を制作。多くの人でにぎわう文化村通りの景観をダイナミックに変容させます。
◎特別協力:Takuro Someya Contemporary Art、株式会社中川ケミカル
大山エンリコイサム《FFIGURATI #652》2025年
Artwork ©︎Enrico Isamu Oyama / EIOS
Photo ©︎Shu Nakagawa
大山エンリコイサム(オオヤマエンリコイサム)
美術家。ストリートアートの一領域であるエアロゾル・ライティングのヴィジュアルを再解釈したモティーフ「クイックターン・ストラクチャー」を起点にメディアを横断する表現を展開。イタリア人の父と日本人の母のもと、1983年に東京で生まれ、同地に育つ。2007年に慶應義塾大学卒業、2009年に東京藝術大学大学院修了。2011-12年にアジアン・カルチュラル・カウンシルの招聘でニューヨークに滞在以降、ブルックリンにスタジオを構えて制作。これまでに大和日英基金(ロンドン)、マリアンナ・キストラー・ビーチ美術館(カンザス)、ポーラ美術館(箱根)、中村キース・ヘリング美術館(山梨)、タワー49ギャラリー(ニューヨーク)、神奈川県民ホールギャラリー、慶應義塾ミュージアム・コモンズ(東京)などで個展を開催。『アゲインスト・リテラシー』(LIXIL出版)、『ストリートアートの素顔』(青土社)、『ストリートの美術』(講談社)、『エアロゾルの意味論』(青土社)などの著作を刊行。2020年には東京にもスタジオを開設し、現在は二都市で制作を行なう。
- ウェブサイト https://enricoisamuoyama.net/
- X @enrico_i_oyama
- インスタグラム @enricoisamuoyama
【イベント】
■トーク&パフォーマンス 「光と身体で街を記述する」
観るものの身体感覚に訴えかける新しい表現のあり方を探求してきたアーティスト、河野未彩と、ダンサーのアオイヤマダ。視覚芸術とパフォーマンスという異なる表現が交差する数々のコラボレーションを行ってきた二人が、視覚と身体を通じて街を記述していくこと、その実践から生まれる新しい視点の可能性について対話します。また、パフォーマンスでは音楽家の千葉広樹も参加し、3者による特別コラボレーションを展開します。
トークセッション:河野未彩×アオイヤマダ
パフォーマンス:河野未彩(インスタレーション)×アオイヤマダ(パフォーマンス)×千葉広樹(音楽)
開催日時:2025年3月16日(日)
トークセッション/15:30~16:30
パフォーマンス/17:00~17:30
会場:Bunkamura 地下1階 特設会場(※休業中の「ドゥ マゴ パリ」店内)
※パフォーマンスはBunkamura館内展示の周辺を予定しています。

アオイヤマダ
パフォーミングアーティスト。東京2020オリンピック閉会式ソロパフォーマンス、ダムタイプ『2020』パフォーマンスの他、ヴィム・ヴェンダース 作品『PERFECT DAYS』やNetflixドラマ『First Love初恋』に俳優としての出演や、宇多田ヒカル「何色でもない花」のMVを振付。NHK『ドキュメント72時間』のナレーションなどに携わるなど、身体と声で活動を広げている。ポエトリーダンスユニット アオイツキ、生き様パフォーマンス集団『東京QQQ』としても活動中。所属するクリエイティブコレクティブ"海老坐禅"の作品集『EBIZAZEN』が刊行された。
※イベントは終了しました。
※本企画は渋谷ファッションウィークが参画する、毎年3月に東京で行われるTokyo Creative Salon 2025の一環として開催します。
渋谷の街から、ファッションとアートを発信する恒例イベント。
会期中は渋谷の様々な場所でファッションやアートを身近に楽しめるイベントを開催します。
渋谷ファッションウィーク
毎年3月桜咲く東京で行われるクリエイティブの祭典
Tokyo Creative Salon 2025
東急株式会社は「アートの豊かさを人生の豊かさへ」をコンセプトに「Find it」を掲げ様々な取組みを行っています。
今回Bunkamuraが渋谷ファッションウィークと共催で開催する当企画は、その一環の取組みです。
街は発見で満ちている。
問いが込められたアート。企みに満ちた建築。時代を先取るファッション。人の営みを彩るデザインや工芸。
私たちは美を見出す。問いに立ち止まり、気づき驚き、触れて楽しみ、創り喜ぶ。表現が街を彩る。
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