悪夢のごとき現実世界を美しくもグロテスクな
松尾ワールドへと塗り替える、待望の新作ミュージカル
Bunkamuraシアターコクーンの芸術監督、松尾スズキによる就任後初の新作舞台『フリムンシスターズ』が満を持して、いよいよ始動! この作品は、松尾がシアターコクーンのために初めて書き下ろした舞台『キレイ-神様と待ち合わせした女-』(2000年)以来、実に20年ぶりの待望の“新作ミュージカル”となります。
“フリムン”とは、沖縄の方言で“気がふれる”とか“狂ったような”とか“バカ”を意味する言葉。故郷・沖縄での過去を捨て、東京は西新宿のコンビニで住み込みのバイトをしながら無気力に暮らす女<ちひろ>。実は沖縄のユタの血筋で不可思議な能力を持つ彼女が、昔から憧れていたかつての大女優<みつ子>と出会ったことから、その親友でゲイの自称「2億円のオカマ」<ヒデヨシ>も巻き込んで、コンビニにかかわる人々や新宿二丁目界隈の人々をも巻き込んで、物語を展開させていきます。歌って踊って、その上何故か戦うことにもなってしまう、さまざまなお楽しみが盛りだくさんの壮大なスペクタクルにして一大エンターテインメントです。
ミュージカル『キャバレー』(2017年)以来の松尾作品への参加となる長澤まさみが<ちひろ>を、同じく『キャバレー』(2007、2017年)のほか『キレイ』(2000、2005年)や『ニンゲン御破産』(2003年)など数々の松尾作品に出演している秋山菜津子が<みつ子>を、昨年の『キレイ』出演に続き大人計画の看板俳優である阿部サダヲが<ヒデヨシ>を演じるほか、栗原類、オクイシュージ、片岡正二郎、笠松はるに加え、皆川猿時、村杉蝉之介、池津祥子、猫背椿ら大人計画のメンバーももちろん登場し、ミュージカル界で活躍する実力派たちと共に歌とダンスで作品のエンタメ度を強固にいたします。人気と実力と華やかさが見事なバランスで混在する、贅沢な顔合わせが実現しました。