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世界遺産・ポンペイとナポリ――ヴェスヴィオ山のふもとに広がる街。 失われた時間、この街に暮らす人々との出会い、そして、未来への希望を描く愛おしき物語。
西暦79年、ヴェスヴィオ山の噴火によって消えた古代ローマの都市ポンペイ。一昼夜にして火山灰の下に没し、繁栄した街の姿がそのまま残された。埋没した遺跡は長く続く発掘や盗掘によって、元の姿を留めていない。ふもとにはナポリの街が広がり、垂れ込める雲の下、人々の営みが今も続く。消防署に届く電話。子供たちの勉強をみるおじさん。船からウクライナ産の小麦をおろすシリア人青年。遺跡発掘にあたる東大チーム。博物館の暗闇には女神の彫像が浮かび上がる。ドキュメンタリーの名匠ジャンフランコ・ロージが、3年半をこの街で過ごし、出会った人々と紡ぐ物語と火山の街の2000年にわたる歴史と現在、そして未来への希望を美しいモノクローム映像で映し出す。

ヴェネチア、ベルリンをドキュメンタリーで初めて制した名匠ジャンフランコ・ロージ監督、新たな傑作の誕生。
アカデミー賞®受賞、ダニエル・ブルンバーグが創り出す時空を超えて響き、浮遊する音楽。
監督は、『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』(13)で、ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を、『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』(16)では、ベルリン国際映画祭で金熊賞の受賞だけでなく、アカデミー賞®にもノミネートされ、数々の傑作ドキュメンタリーを生み出してきた名匠ジャンフランコ・ロージ。ポンペイとナポリを舞台に、古代から現代にわたる歴史と、いまを生きる人々の営みを静謐にそして鮮烈に描き出す。そして世界の有り様をもすくい取る。本作で、見事、第82回ヴェネチア国際映画祭・審査員特別賞を受賞。「何世紀にもわたる傷跡が交差する地域において、生き生きとした生命や美を探し求めている」(Variety誌)など、絶賛評が並んだ。新たな傑作の誕生といえよう。
また、『ブルータリスト』(24)で第97回アカデミー賞®最優秀作曲賞を受賞したダニエル・ブルンバーグが音楽を担当。これまで自身の作品で音楽を使ってこなかったロージ監督がリクエストしたサウンドトラックは、既存の制作では生まれない常識をくつがえすもので、そのサウンドは、深遠な映像と相まって、まるでタイムマシンのごとく時空を超えた空間に観るものを誘う。
東京大学の遺跡発掘チームとは本作製作中にロージ監督が『旅するローマ教皇』(22)のプロモーションで来日した際に出会い、意気投合し、本作に登場することとなった。彼らが炎天下、黙々と作業を続ける姿が目に焼き付く。現在も、ヴェスヴィオ山近郊のソンマ・ヴェスヴィアーナで発掘作業を行なっている。
















