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『Bunkamuraロシアン・セレブレーション』記者発表会レポート

(2018.10.18)

Bunkamuraは、2019年9月に30周年を迎えます。30周年を記念した取り組みのひとつとして、“日本におけるロシア年”、“ロシアにおける日本年”(※)である今年、Bunkamura全館をあげて、ロシア文化の魅力を多方面からご紹介する『Bunkamura ロシアン・セレブレーション』を開催いたします。

これを記念し、9月19日(水)在日ロシア連邦大使館にて『Bunkamura ロシアン・セレブレーション』開催記者発表会を開催いたしました。
当日は、ロシア文学者であり、今回のロシアン・セレブレーションアンバサダーである亀山郁夫氏、期待の新星ピアニストの松田華音氏、在日ロシア連邦大使館よりヴィノグラドフ・コンスタンチン氏を迎えロシア文化についてお話しいただきました。
記者発表会内では、松田氏による『ムソルグスキー 古典様式による間奏曲』の演奏も披露され、報道陣を魅了しました。会の最後には、『国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア』の応援キャラクターであるチェブラーシカが駆けつけ、記者発表会を盛り上げてくれました。


(左から)亀山郁夫氏、チェブラーシカ、松田華音氏 ©H.Iwakiri

 

■オーチャードホール 『クラシック・ロシア by Pianos ~名手達の艶やかな競演~』に出演するピアニストの松田華音氏コメント

ロシア音楽の魅力は、“大自然”と“風景”です。そういった魅力がロシア音楽には詰まっているのでぜひ多くの方に聴いていただきたいです。ロシアで生活をしていますが、食事や文化は確かに違うところも感じますが、基本的には日本と違うと感じることはあまりないです。

 

■ ロシアン・セレブレーションアンバサダー ロシア文学者 亀山郁夫氏コメント

ロシアの芸術というのは、大地と都会、自然(nature)と人工(art)が水際立ったコントラストをなす世界です。これは『国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア』を鑑賞する上で非常に大切なポイントになると思います。たとえば、今回の展覧会では、二人のきわめて対照的な画家の絵が展示されます。一人は、自然賛美と、農民たちへの感嘆の思いをつづった自然派、イワン・シーシキン、そしてもう一人が、自然との闘い、自然からの自立を肖像画で実現しようとしたイワン・クラムスコイ。この二人の絵に同時に接することができるのは、私たちにとって非常に幸運なことだと思います。“自然”と“人間”二つのベクトルが、ロシアの文化芸術の二つのベクトルといってもよいのです。トルストイとドストエフスキー、ムソルグスキーとチャイコフスキーの対比はそうした異なるベクトルを代表する芸術家といってよいでしょう。
コンサート『クラシック・ロシア by Pianos』では、19世紀ロシアと20世紀ソヴィエト時代をも含むピアノ曲が演奏されます。ハチャトゥリアン、プロコフィエフ、二人ともソヴィエト音楽の雄ですが、とくに私が注目するのはラフマニノフです。ラストの数分、四本の手を駆使しつつ、クライマックスをめざして駆け上がっていくドラマティズムが物凄い、まさに「エクスタスの音楽」、そこに生まれる恍惚こそ、「ロマンティック・ロシア」の真骨頂といってよいものかもしれません。

 

★『クラシック・ロシア by Pianos ~名手達の艶やかな競演~』の詳細はこちら

★『国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア』の詳細はこちら

 

また、Bunkamura館内のカフェレストラン「ドゥ マゴ パリ」と「ロビーラウンジ」では、ロシアにちなんだメニューをご用意。期間限定のスペシャルメニューとともに、ロシアの文化をお楽しみください。

「ドゥ マゴ パリ」スペシャルメニューの詳細はこちら
「ロビーラウンジ」スペシャルメニューの詳細はこちら
※スペシャルメニューの提供は終了しました

 

 

(※)“日本におけるロシア年”、“ロシアにおける日本年”とは?

2018年は、日本とロシア間における人的交流の拡大に向けた方策の一つとして“日本におけるロシア年”および、“ロシアにおける日本年”として定められ、両国では政治、経済、文化、科学、教育、青年、スポーツ、自治体間交流など、様々な分野においてそれぞれの国を紹介する行事が活発に行われています。

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