ザ・グレン・ミラーオーケストラって?
「スウィングの王様」として世界中で知られ、愛されているグレン・ミラーが1938年に結成し、2018年に結成80周年を迎えた。楽団結成にあたり、ミラーは2つの新しい挑戦をした。1つは5サックス、4トランペット、4トロンボーン、3リズムという、現在もビッグバンドの定番編成とされるこの「編成」。そしてもう1つはサックスセクションをクラリネットがリードする「演奏手法」。この編成と演奏手法の新しさが評判となり爆発的な人気を得た。数多くの楽曲がミリオンヒットを記録し、1942年のミラー没後も素晴らしい音楽家たちが彼の音楽とスタイルを継承し、今もなお日本だけでなく世界中のファンを魅了している。
誰もが耳にしたことのある名曲の数々を聴いて、観て楽しむ
楽団のレパートリーは700曲以上。代表曲「イン・ザ・ムード」「ムーンライト・セレナーデ」「茶色の小瓶」「アメリカン・パトロール」などは、今でもCMやテレビ番組の挿入歌としてよく耳にする。題名を知らなくても聞いてみたら知っている!そんな名曲が多いのも魅力。「聴く」楽しみに加え、曲に合わせたポージングや楽器を大きく動かすアクションは「観る」楽しみもあり、世代を問わず誰でも楽しめる。さらに、日本の名曲をグレン・ミラースタイルでアレンジ、カバーするジャパンツアー特別プログラムではこれまでに「川の流れのように」「上を向いて歩こう」「花は咲く」などを披露した。今年はどんな名曲がアレンジされるのかも楽しみのひとつ。
Glenn Miller グレン・ミラー
1904年3月1日〜1944年12月15日
アメリカのジャズミュージシャン。トロンボーン奏者。1930年代後半のジャズシーンに旋風を巻き起こし、ベニー・グッドマンと共に「スウィングの王様」と称される。
*スウィングジャズとは
1930年代後半から1940年代にかけて大流行。アドリブやソロが特徴のジャズの中では珍しく、アンサンブルに重点が置かれるのが特徴。ダンスミュージックとしても愛された。
代表曲
MOONLIGHT SERENADE(ムーンライト・セレナーデ)
IN THE MOOD(イン・ザ・ムード)
LITTLE BROWN JUG(茶色の小瓶)
A STRING OF PEARLS(真珠の首飾り)
AMERICAN PATROL(アメリカン・パトロール)
CHATTANOOGA CHOO CHOO(チャタヌーガ・チュー・チュー)
<映画「グレン・ミラー物語」公開65周年記念特別公演>
1954年に「グレン・ミラー物語」が公開されて今年で65年。
結成80周年を迎え、いまなお愛されるグレン・ミラーオーケストラの音楽をこの映画で知った、という方も多いことでしょう。
【特別公演】では、ザ・グレン・ミラーオーケストラの音楽とともに、映画「グレン・ミラー物語」の世界をお楽しみいただきます。
スペシャルゲストもお迎えしてグレン・ミラーとともにスウィングの全盛期を彩った音楽家たちの音楽を交え、通常の公演とは異なるプログラムをお届けいたします。
会場 Bunkamuraオーチャードホール
特別公演ゲスト
北村英治 (きたむら えいじ) クラリネット

1929年東京都生まれ。
慶応大学在学中にクラリネットを学び、1951年南部三郎クインテットでプロデビュー。1954年に自己のバンドを結成し、以来国内外でのコンサート、ディナーショウ、ラジオ・テレビ出演等、幅広い演奏活動を行っている。デキシーからモダンスィングまでをこなし、クラシック曲にも挑戦するなど前進を止めない。演奏会では木菅の暖かく深みのある音色と独特のフレーズで、聴衆の心を豊かに満たし、曲間のお喋りでも大いに楽しませてくれる。1977年モンタレージャズ祭(米国)に招かれ大好評を博し、以来アメリカはもとより、ヨーロッパ、オーストラリア等の大ジャズ祭に数多く出演し、世界的ジャズクラリネット奏者として活躍している。
2007年4月 旭日小綬章受章