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『ココ・シャネル 時代と闘った女』
その死に至るまで、自由で自立した女性を先導し鼓舞し続けた世紀の女ココ・シャネル
21世紀をも照射する、その大いなる光、そして影…
2021年はココ・シャネル没後50年、そして「No.5」誕生100年にあたる。まさに世紀を生き抜いた最強ブランドCHANEL。第一次世界大戦後、「皆殺しの天使」とまで称されるほど19世紀的な価値観を葬り去り女性を因習から解放して、女性として史上初の世界的実業家となったシャネル。ピカソ、ストラヴィンスキー、ディアギレフ、コクトーなどの芸術家、チャーチルやウィンザー公などの政治家や王侯貴族との交流、めくるめく幾多の恋を通じて得たインスピレーションと人脈を駆使し、モードの帝国を第二次世界大戦前までに築き上げた。
ナチスからパリが解放された1944年9月、シャネルは突然パリを脱出しスイスへ向かった。そして10年余りの沈黙と劇的な復活。なぜ?シャネルとは誰だったのか?そして何と闘ったのか?
ナチスドイツによるパリの占領が解けた1944年、彼女は突如としてパリを脱出しスイスへ向かう。
以後、齢70歳にして劇的な復活を遂げる1957年まで、10年あまりもの長きにわたり沈黙した。なぜ? シャネル自身により、また評伝や映画などで虚実ないまぜの様々な物語が語られてきたが、それらの多くは、沈黙の謎が確証を持って暴かれる2011年以前のもの。本作は、この実証を踏まえた上で、毀誉褒貶(きよほうへん)の激しい、多面的で孤独な、しかしなんとも魅力的なシャネルの生涯と実像に迫った最新ドキュメンタリー。ココ・シャネル本人、ジャン・コクトーやフランソワーズ・サガン、シャネルの評伝を書いたエドモンド・シャルル=ルー、ポール・モラン、マルセル・ヘードリッヒ、そしてシャネルの下で働いた職人などの証言、若いころのシャネルを知る女優ガブリエル・ドルジア、シャネルスーツ姿のロミー・シュナイダーやジャクリーン・ケネディ、そしてサルバドール・ダリ、アラン・ドロン、ウィンザー公や晩年親しくしたダンサーのジャック・シャゾ…多数の関係者とともに19世紀末から2度の大戦をはさんで1970年に至る、パリやリゾート地の風俗やニュース映像も駆使。ナレーションはランベール・ウィルソン。