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「私のBunkamuraドゥマゴ文学賞」特別企画
【“かこさとし” 絵本のプロが選ぶ一冊】No.3

(2022.07.13)

ザ・ミュージアムにて7/16(土)~9/4(日)に開催する『かこさとし展 子どもたちに伝えたかったこと』にあわせて、Bunkamuraドゥマゴ文学賞では、書店員さんが選ぶ、“かこさとし作品”のおすすめの一冊をご紹介します。本を選んでいただくのは、WEB連載「私のBunkamuraドゥマゴ文学賞」参加書店から、絵本のプロである絵本専門店や絵本担当者のみなさんです。

子どもの頃に読んだ絵本や、発見が詰まった科学絵本の数々。
かこさとしは、そのたくさんの絵本を通して未来に残し、伝えたかった想いがありました。

この夏は、大人をも夢中にさせるかこさとしの絵本の世界をじっくり楽しんでみませんか?


<No.3>

『地球-その中をさぐろう-』文・絵/加古里子 福音館書店

ティール・グリーン in シード・ヴィレッジ 種村由美子

かこさとしさんの絵本には、我が家でも長いこと親子で楽しませてもらいました。数ある作品の中でも、印象的だったのが科学絵本の『地球-その中をさぐろう-』です。まずは、自分たちが住んでいる身近なところから始まり、地球の内部まで様子、地球内部の巨大エネルギーが地球を変えていく過程、さらに地球の中を知るためには広く大きな宇宙のことまで知らなくてはいけないと、一冊の絵本の中に壮大な世界が描かれていることに驚きました。とても高度な内容なのに子どもが夢中になるのは、かこさんの親しみやすくて細かく描き込まれた絵とわかりやすい言葉で語りかけているからでしょう。身近な生き物にしても全てにサイズが書かれてあるのもイメージしやすいし、「ありの結婚旅行」、「うさぎのよこっとびのあしあと」などユーモアがある書き込みも子どもにとっては楽しい発見です。子どもたちに地球のことを楽しく正確に伝えたいというかこさんの思い、子どもたちへの愛情を深く感じます。


<推薦いただいた書店>

ティール・グリーン in シード・ヴィレッジ

お茶がのめる絵本の店です。「本との出会いをここちよく」を目指し、選りすぐりの国内外の絵本や児童書約5000冊の他、10席のティールームを併設しています。住宅街の本屋ならではの発信をしたいと思い、おはなし会・読書会・句会・原画展・講演会・ミニコンサートなど様々な催しを開催しています。選書のお手伝い、本の取り寄せや発送もしています。

teal-green.com (外部サイトにリンクします)


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