
「水のように」 2001年 木版 49×37cm
日本の現代彫刻家を代表する舟越桂は、ドローイングや版画作品の人物描写は特に、その佇まいから巨匠彫刻家・舟越保武の作品の面影を思わせます。
しかし自身の作品制作の試行錯誤と現代美術の傾向とのはざまで、舟越桂は厳かな静寂の中にたたずむ人物像によって、人という存在の重みと深遠さを表現してきました。
彼が作る版画作品は、平面でありながら彫刻作品と同じような立体感や柔らかい空気感を感じさせる一方で、現代人の哀しみや孤独など、ナイーブな心情を秘めたまなざしでその場に佇み、観る人々へ感情移入を促しています。舟越桂にしか出せないその空気感は、あなたの中に宿っている記憶を彷彿させるかもしれません。
本展では、版画を中心に展覧販売いたします。Bunkamuraでは3年ぶりとなる展示会。エッチング、リトグラフ、木版など幅広い技法で人間の深淵を探求し続ける舟越の世界に、是非浸ってください。
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