
Nadette Taniou
「Hommage a Savignac(部分)」
年々ファンを増やす人気企画、”ユーモア・ド・パリ”。今年もドゥマゴパリ祭とともに開催が決定しました!パリの街、人々に愛され続けるポスター作家、レイモン・サヴィニャック。フランスの国民的漫画家でありイラストレーター、現在も個展を開催しファンを魅了し続けるジャン=ジャック・サンペ。ベル・エポックの黄金期に活躍し、世界的に知られるメゾンやデザイナー達と交流を持った、風刺画家のセム。
今回、これまでのユーモア・ド・パリで大好評のこの3作家に、新たな1名が加わります。それはフランスのグラフィックデザイナー、ナデット・タニオゥ。彼女がこれまで描いた人気作品はヴィンテージの雰囲気が漂うロボットたち。レトロさを残しつつも明るくポップに描かれたロボットはとてもキュート。そして注目すべきは、サヴィニャックへのオマージュ作品の数々。きっとこれまで幾人もが歩き、また美しい景色を眺めたであろうパリの街角や名所に、サヴィニャックの代表作品や彼そのものが描かれています。そしてBunkamura Galleryで展示された際には毎回完売となる人気の作品が登場、会場に華を添えます。
4人の作家に共通するのはたくさんの人々に愛され続けるユーモア。イヴ・サンローランのロゴ制作者であるカッサンドルを師にもつサヴィニャック。その彼の作品に影響を受け、次の世代の手によって描かれた新たなパリの一場面にも注目です。時代を超えて現在に受け継がれたユーモアと、年に一度パリ祭ならではの賑やかな展覧会をお楽しみください。