
Impression boréale triptyque
276×145cm, 2023
夜空に忽然と現れたオーロラが満天の星々を抱き、天空をも包み込むように広がっていく。煌めきのベールは果てしない宇宙の「時」を映し出し、刻一刻と変幻しながら地上へ降り注いでいるかのようです。
天地万物の神秘を描き続ける画家 西美公二。1981年に渡仏しパリにアトリエを構えた西美は、近年ノルウェーやフィンランドなど北半球の最果てを巡り、毎年のようにオーロラを取材。ラスコー洞窟の壁画や、ノルウェー最北部に位置するアルタの岩絵に描かれた太古の痕跡にさらなる感銘を受け、そのあくなき探求心は刺激され続けています。
岩肌の質感を写し取ったかのような独自の表現と技法を切り拓き、自然の根源的な美しさを反映した作品群。本展では、オーロラや星座を描いたライフワークに新たな知見を落とし込んだ最新作を展示販売いたします。
夜空のベールに包まれた宇宙の神秘が、その瞬きと鼓動が、いま私たちの目の前に広がります。