
「マルシェ・バスチーユ」
水彩 31×41cm
1990年よりパリを拠点に単身で世界各地へ赴き、求める色面を追いつづける大場節子。これまでもヨーロッパをはじめ、スペイン、モロッコ、アフリカ、南米や中東を描いた作品を発表してきました。未訪の地をキャンバスに捉えようと余勢を尽くし模索する自らを、「旅人そのものだった」と語ります。そして2018年、長い旅の原点であるパリをもう一度描きたいという想いが作家を突き動かしたのです。
昨年はフランスに専心して滞在。その中で大場節子は、時間の経過で変わりゆく風光や人々の日々の営みなど、暮らしの中のささやかな美しさに気付きます。柔軟な感性は、早朝の光が切り込む路地や、ヴォージュ広場の太陽の眩しさに対する影の強さといった光の物語を捉えました。これまでも対峙してきた風景は、旅人の眼からフランスで生活を送る者の眼に映る情景に変化し、作品への新たな希望へと昇華していきます。
Bunkamura Gallery では4度目となる本展。パリを中心にモンサンミッシェルやフランスの田舎町などを新しいフォーカスから描いた油彩、水彩作品を含めた新作絵画をご紹介いたします。更に、2017年までの作品を納めた最新の画集も発表。また、トークイベントや、ワークショップ「一本の線を鉛筆で」の開催も予定しております。具象から抽象へと大きく溶け出す筆跡や、心情の切実さを見せつける激情的な色彩。大場節子の新境地を、ぜひご覧ください。
<作家在廊時間>連日14:00~17:00
<トークイベント>
作家本人より、新作を中心とした作品にまつわるストーリーについてお話をしていただく予定です。
開催日:4/6(土)
開催時間:15:00~(約1時間を予定)
会場:Bunkamura Gallery
※事前予約不要。
※無料でご参加いただけます。
※上記の時間に直接Bunkamura Galleryへお越しください。
<ワークショップ>
「一本の線を鉛筆で」作家と一緒にシンプルなツールを使ってデッサンの愉しさを体感していただけます!
開催日時:①4月10日(水)14:00~
②4月12日(金)18:00~
所要時間:1時間30分を予定
会場:Bunkamura Gallery
参加費:¥1,500(税込)
材料費込み(濃い薄いもの鉛筆2本・消しゴム・紙、スチレンボードに貼ったもの・モチーフ)
※上記以外で使用したいものがございましたら、ご持参くださいませ。
定員数:各10名
※事前予約制です。Bunkamura Gallery 03-3477-9174までお申込みください。