昨今国内外の数多くのアートフェアでは若手アーティストが積極的に紹介され、過去には類例が無いほど若手アーティストに注目が集まっています。
平面・立体・映像・インスタレーションなどジャンルを問わず、今も昔も普遍的な共通テーマとして形成途上段階のアーティストたちの創作と言う孤独な作業と現代社会に生きていることとの関係項を模索し、創作すること、表現すること、そしてこの現代に生きる市井の一人として何を表現し、伝えて行くべきなのか・・・このような問題提起とアートの可能性と役割を試みています。
そのような模索の中でも時代・世代によって変貌してゆくアートシーンの渦中で変わることのない日本人と言うアイデンティティと伝統がマインドに刻み込まれています。
その宿命の中で制限を設けず、あらゆる画材(素材)や独自のテクニックを駆使し、ジャンルの枠にとらわれずあらゆる表現の試みが行われています。
本展では現代日本のアートシーンにおいて経歴や表現スタイルが異なるも、アートの可能性とその表現の可能性を探求している12名をセレクションし、ご紹介します。
本展を通じ、好奇心と期待を抱いて鑑賞する人々と共にアートの新たな可能性とその魅力、そして私たちの生きる時代をアートという側面を通して見つめるきっかけとなることを願っています。
●出展予定作家
イヂチアキコ、伊藤航、伊東千紘、小野川直樹、佐藤明日香、高松和樹、
トイヒロユキ、冨田伊織、林祥平、藤井景生、森村智子、柳ヨシカズ