
© 1993 Saeko Himuro/Keiko Niwa/Studio Ghibli, N
2024年3月の劇場上映で連日満席のロングランヒットを記録した本作。
この秋、書籍『海がきこえる THE VISUAL COLLECTION』(監修:スタジオジブリ/発行:株式会社トゥーヴァージンズ)の刊行を記念して、ふたたびの特別上映が決定!
高知・夏・17歳 ぼくと里伽子のプロローグ。
作家・氷室冴子の原作小説をスタジオジブリが当時の若手スタッフを中心に1993年映画化、ファンから深く愛される名作──貴重な劇場上映
1993年、作家・氷室冴子の原作小説を当時のスタジオジブリ若手スタッフが映画化、テレビスペシャルとして放映された本作。モノローグとフラッシュバックを用いながら、「平熱感覚」をキーワードとして制作されたこの映画の持つ繊細さ、美しく描かれたロケーション──高知、東京の街並み、そして、10代の終わりを迎える3人がゆるやかに自分たちの心と向き合う物語の魅力は時を経ても決してみずみずしさを失わず、日本のみならず世界でも新たな世代が「発見」し、ファンを増やし続けている。
しかし、深く愛されてきた作品でありながら、これまで映画館での上映機会は少なく、今回が久しぶりの貴重な劇場上映となる。
いま目にすると懐かしいようで新鮮にも感じる90年代の街の風景、そしていつの時代も変わらぬ人々の感情の移ろいを見事に切り取った名作アニメーション作品をスクリーンで堪能する絶好の機会、ぜひお見逃しなく。
【STORY】
東京の大学に進学した杜崎拓(もりさきたく)は、吉祥寺駅の反対側ホームにある人影を見た。中央線下り列車に姿を消したその人影は確かに武藤里伽子(むとうりかこ)に見えた。だが里伽子は高知の大学に行ったのではなかったのか。高知へと向かう飛行機の中で、拓の思いは自然と里伽子と出会ったあの2年前の夏の日へと戻っていった。
里伽子は勉強もスポーツも万能の美人。その里伽子に、親友の松野が惹かれていることを知った拓の心境は複雑だった。拓にとって里伽子は親友の片思いの相手という、ただそれだけの存在だった。それだけで終わるはずだった。高校3年のハワイの修学旅行までは…
© 1993 Saeko Himuro/Keiko Niwa/Studio Ghibli, N
■書籍情報
タイトル:『海がきこえる THE VISUAL COLLECTION』
監修:スタジオジブリ
定価:3,520円(本体3,200円∔税)
発売日:2024年10月25日 *地域によって異なることがあります
発行:株式会社トゥーヴァージンズ