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『白いトリュフの宿る森』
北イタリア ピエモンテ州――夜な夜なおじいさん達が、引き寄せられるように出かけていく不思議な森がありました。
<白トリュフ>に隠された、まるでおとぎ話のような、実在する世界。
世界で最も希少で高価な食材、アルバ産<白トリュフ>。その名産地である北イタリア、ピエモンテ州で、写真家のマイケル・ドウェックは、夜になると森に<白トリュフ>を探しに出てくる、まるで妖精のようなおじいさんたちがいる……というささやかな言い伝えを耳にしたことから、本作の映画製作は始まった。
栽培は行われず、どのように、なぜそこに育つのか解明されていない<白トリュフ>。危険のつきまとう森の奥深く、老人たちは犬と共に、まるで宝探しを愉しむように、何世代にも伝わる伝統的な方法で<白トリュフ>を探し出す。気候変動や森林伐採により供給量が減り、トリュフ探しの極意を誰もが求める中、彼らはトリュフが実る場所を決して明かさない。それは長年連れ添った妻や友人にさえも、絶対に――。
ドウェックは約3年間にわたり彼らの生活に入り込み、信頼関係を得たうえで貴重な撮影に成功。そこに映し出されるのは、彼らの大地に寄り添い、時の流れが止まったような、純粋で、美しい暮らし。
『君の名前で僕を呼んで』監督のルカ・グァダニーノが製作総指揮を務めた本作。去年1月、第36回サンダンス映画祭でお披露目されたのをきっかけに、批評家たちの間で〝異彩を放つドキュメンタリー“として瞬く間に話題となり、第73回カンヌ国際映画祭、第45回トロント国際映画祭ほか、テルライド、ニューヨーク、テッサロニキ、トリノ、サン・セバスティアン、台北など数々の国際映画祭で正式上映。その評価は高く合計20部門にノミネートされた他、史上初の快挙となる第73回<全米監督協会賞>と第35回<全米撮影監督協会賞>の同年同時受賞を果たし、さらにアカデミー賞の前哨戦のひとつとして知られる第92回<ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞>TOP5ドキュメンタリーにも選出された。