
©2019L.FP.LesFilmsPelléas–Auvergne-Rhône-AlpesCinéma-Versusproduction
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2022年ノーベル文学賞を受賞したアニー・エルノーが、実体験をもとに年下男性との愛の体験を赤裸々につづり衝撃を呼んだベストセラー小説の映画化
同作家原作の映画『あのこと』公開を記念し特別上映!
マルグリット・デュラス賞など、フランスで最も権威ある数々の文学賞に輝き、近年では自身の名前を冠した賞も設立、今年ついにノーベル文学賞を受賞したフランス現代文学の頂点アニー・エルノー。本作の原作は、彼女が1991年に発表した作品だ。ある男性との愛と性に全存在をかけるエルノー自身の実体験が赤裸々に綴られ、日本でも小池真理子、林真理子、山田詠美ら、時代をリードし続ける人気作家が熱く支持。自分らしい恋愛を探し求める女性たちを中心に、大反響を巻き起こした。発表当時は不世出の問題作。今では普遍的な傑作として、数多くの女性の生き方に衝撃と影響を与え続けている。©Julien Roche
バレエ界の反逆児セルゲイ・ポルーニン×注目の女優レティシア・ドッシュ 共演
去年の九月以降、私は、ある男性を待つこと以外、何ひとつしなくなった――。
パリの大学で文学を教えるエレーヌは、あるパーティでロシア大使館に勤めるアレクサンドルと出会い、そのミステリアスな魅力に強く惹かれ、たちまち恋におちる。自宅やホテルで逢瀬を重ねる度に、彼との抱擁がもたらす陶酔にのめり込んでいくエレーヌ。今まで通り、大学での授業をこなし、読書も続け、友達と映画館へも出かけたが、心はすべてアレクサンドルに占められていた。年下で気まぐれ、妻帯者でもあるアレクサンドルからの電話をひたすら待ちわびる日々の中、エレーヌが最も恐れていたことが起きてしまう──。
©Magali Bragard
「骨太で節のあるドラマで、言葉にできない喜び、混乱、哀しみを表現したレティシア・ドッシュの素晴らしい演技が秀逸。感情までが透けて見えるようだ」(Film.list)
「セルゲイ・ポルーニンも、ミステリアスで魅力的。レティシア・ドッシュの恋の狂いを際立たせる」(ザ・ガーディアン紙)
アレクサンドルを演じるのはセルゲイ・ポルーニン。19歳で英国ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルに選ばれた2年後、人気絶頂の真只中で突如として退団を発表。現在は全身にタトゥーをまとう異端のダンサー、そして俳優としての新たなステージを竜巻のごとく席巻中の危険な香りを放つアーティスト。エレーヌには『若い女』(2017)でリュミエール賞有望女優賞を受賞した、実力派のレティシア・ドッシュ。エレーヌを繊細かつ大胆な演技で体現。監督は長編劇映画デビュー作と第2作で続けてカンヌ国際映画祭監督週間に選出されたダニエル・アービッド。原作のスピリットを忠実に映画化することに成功。本作でも2020年カンヌ国際映画祭に公式選出され、海外メディアからも惜しみなく賞賛された。
恋に落ちた瞬間のジェットコースターのような躍動感、片時も離せない携帯電話、他の人との約束を入れたくない予定表、一度しか着ない服や下着、不安になると検索してしまう名前──そんな誰もが共感する恋の高揚感と全身を満たす幸福感、そしてその裏側の痛み。恋という名の情熱とは、自分自身を再発見し、人生をさらに自由に羽ばたくためのギフトだと教えてくれる、甘く切ない愛と官能の物語が誕生した。