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モダニズムを代表する芸術家の一人として近年世界的評価の著しい、フィンランドの国民的画家 ヘレン・シャルフベック
ひたむきに真実を求め続けた彼女の最後の、そして終生の愛と友情
モダニズムを代表する画家のひとりとして、近年世界的に注目を浴びるフィンランドの国民的画家 ヘレン・シャルフベック。その生誕160年を記念し、彼女の画業と人生を決定づけた1915年から1923年の時代が描かれた作品。
シャルフベックは、ロシア帝国の支配下にあったフィンランドに生まれ、祖国の独立と内戦を経て封建的な世界が崩壊していく過程と歩調を合わせるように、画家として、女性として、一人の人間として自律的に生きていく。狂おしい愛に打ちのめされ生涯の友情を得る中で、自身と身の回りの存在を凝視しその本質を描きだす手法をひたすら追求するのであった。
抑圧的な母親や男性社会に臆せず、栄光よりも内から湧き出る情熱に従った。どん底にあってもやがて立ち上がって背筋を伸ばし歩んでいく――その凛としたシャルフベックの姿を、北欧の美しい自然とともにとらえ本国で大ヒットした珠玉作。
<ストーリー>
1915年、ヘレン・シャルフベックはいわば忘れられた画家であり、田舎で高齢の母親と一緒に暮らしながら。それでも情熱を失わず描き続けていた。
そこへ画商のヨースタ・ステンマンが訪ねてきて、あばら家にあふれていた159枚の絵をを発見、圧倒的な才能に驚嘆した彼は、ヘルシンキでの大規模な個展開催を決意する。しかし、ヘレンにとって真の転機は、ヨースタがエイナル・ロイターを彼女に紹介した時に訪れた。森林保護官でアマチュア画家の青年エイナルは、ヘレンと作品の熱狂的な崇拝者というだけにとどまらず、彼女にとってかけがえのない友人そして愛の対象となる……。
<ヘレン・シャルフベック(1862/7/10-1946/1/23)>
フィンランドのモダニズム画家。そのスタイルは長い生涯において大きく変化する。アカデミックな写実主義のややメランコリックな作品からスタートし、最後は、絵具そのものと不可解な描写が完璧にバランスを保つほぼ抽象的なイメージに到達した。彼女の誕生日7月10日は、フィンランドにおいて絵画芸術を祝う国民の日に制定されている。