
バレエ界の伝説、ディアギレフの誕生から145年──8年の時を超えて、パリ・オペラ座の「バレエ・リュス」公演が甦る
1909年、当時のバレエ界に革新を起こし、今のバレエのあり方に多大な影響を与えた「バレエ・リュス」が結成されました。ロシア出身芸術プロデューサー、セルゲイ・ディアギレフが主宰したこのバレエ団は、バレエダンサーだけでなく、20世紀を代表する作曲家や芸術家(ピカソ、マティス、コクトー、シャネル、ローランサン、ブラック)などを取り込み、バレエと美術・ファッション・音楽を融合した新たなバレエの価値を生み出しました。「バレエ・リュス」誕生から100年を迎えた2009年、世界各地で記念公演が行われ、その年の12月にパリ・オペラ座で公演された「バレエ・リュス」100周年記念公演がこのたびル・シネマのスクリーンに甦ります。権利の制限でビデオ化はされておらず、日本ではセルゲイ・ディアギレフの誕生日である3月31日に限定上映され、その後ル・シネマでも昨年に限定上映、大好評を博した本公演。豪華なダンサーが舞う珠玉の4プログラム『ばらの精』、『牧神の午後』、『三角帽子』、『ペトルーシュカ』をお楽しみください。
1. 『ばらの精』(原題:“Le Spectre de la rose”)尺:10分
出演:
ばらの精…マチアス・エイマン<エトワール>
少女…イザベル・シアラヴォラ<エトワール>
振付:ミハイル・フォーキン
音楽:カール・マリア・フォン・ウェーバー
編曲:エクトル・ベルリオーズ
美術:レオン・バクスト
2. 『牧神の午後』(原題 :“L’Après-midi d’un faune”)尺:12分
出演:
牧神…ニコラ・ル・リッシュ<エトワール>
ニンフ…エミリー・コゼット<エトワール>
振付:ワツラフ・ニジンスキー
音楽:クロード・ドビュッシー
美術:レオン・バクスト
3. 『三角帽子』(原題:“Le tricorne”)尺:36分
出演:
粉屋の女房…マリ=アニエス・ジロ<エトワール>
粉屋…ジョゼ・マルティネズ<エトワール>
コリヒドール…ファブリス・ブルジョア<ゲスト>
振付:レオニード・マシーン
音楽:マヌエル・デ・ファリャ
美術:パブロ・ピカソ
4. 『ペトルーシュカ』(原題:“Petrouchka”)尺:36分
出演:
ペトルーシュカ…バンジャマン・ペッシュ<エトワール>
バレリーナ…クレールマリ・オスタ<エトワール>
ムーア人…ヤン・ブリダール<プルミエ・ダンスール>
魔術師…ステファン・ファヴォラン<プルミエ・ダンスール>
振付:ミハイル・フォーキン
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
美術:アレクサンドル・ブノワ