世紀の瞬間を目撃する興奮、圧巻のパフォーマンスに酔いしれる贅沢、芸術の殿堂がたどりついた<新世紀>とは──
フランスが誇る芸術の殿堂パリ・オペラ座は迷っていた。ルイ14世の時代から350年以上にわたる伝統を守ってきた彼らにも、時代の波は容赦なく押し寄せる。選ぶべき道は、歴史の継承か、新時代の表現化。さらに史上最年少でバレエ団芸術監督に大抜擢され、"ナタリー・ポートマンの夫"としても注目を集めていたバンジャマン・ミルピエの1年半での電撃退任と、カリスマ・エトワール:オレリー・デュポン就任というマスコミをも巻き込んだ大騒動。そして2015年11月、パリの劇場が襲撃された同時多発テロ。混迷を極めた今の時代に、彼らは自問し続ける。「今、オペラ座に求められるものは何なのか──?」
『パリ・オペラ座のすべて』(フレデリック・ワイズマン監督)、『ミルピエ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』を超え、オペラ座ドキュメンタリー映画史上、No.1記録樹立!(フランス観客動員数)
パリ・オペラ座公式プロデュース作品となる本作は、世界最高レベルのバレエダンサーやオペラ歌手のパフォーマンスだけでなく、経営陣の苦悩、公演2日前の主要キャストの降板劇に奔走するスタッフ、オーディションでの新しい才能の誕生、そして衣裳係、清掃係の表情まで、パリ・オペラ座の栄光を支えるすべての人々を温かい眼差しで描きあげる。至福のパフォーマンスに酔いしれる贅沢、そして劇的な人間ドラマを目の当たりにする興奮。あふれる芸術愛と人間愛に満たされる、かつてない劇場体験がここにある──。
<本作を飾る音楽の数々>
ニュルンベルクのマイスタージンガー(ワーグナー)
タンホイザー(ワーグナー)
ドン・ジョヴァンニ(モーツァルト)
モーゼとアロン(シェーンベルク)
弦楽四重奏曲 第3番・第4番(バルトーク)
フィガロの結婚(モーツァルト)
ドン・キホーテの4つの歌(イベール)
ラ・バヤデール(ミンクス)
マズルカ(ショパン)
ファウストの劫罰(ベルリオーズ)
リゴレット(ヴェルディ)
交響曲第7番(ベートーヴェン)
青ひげ公の城(バルトーク)
愛の妙薬(ドニゼッティ)
他…