ザ・ミュージアムにて7/16(土)~9/4(日)に開催する『かこさとし展 子どもたちに伝えたかったこと』にあわせて、Bunkamuraドゥマゴ文学賞では、書店員さんが選ぶ、“かこさとし作品”のおすすめの一冊をご紹介します。本を選んでいただくのは、WEB連載「私のBunkamuraドゥマゴ文学賞」参加書店から、絵本のプロである絵本専門店や絵本担当者のみなさんです。
子どもの頃に読んだ絵本や、発見が詰まった科学絵本の数々。
かこさとしは、そのたくさんの絵本を通して未来に残し、伝えたかった想いがありました。
この夏は、大人をも夢中にさせるかこさとしの絵本の世界をじっくり楽しんでみませんか?
<No.2>
『からすのやおやさん』作・絵/かこさとし 偕成社
MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店 中桐裕美
『からすのぱんやさん』でおなじみの、いずみがもりのからすたちに4羽のこどもたちが!そのうちの1羽、リンゴさんのお話です。
ある日、遠くのにぎやかなところまで野菜や果物を売りに行ったものの、まったく売れずに帰って来たシンちゃんに会います。リンゴさんは、そんなシンちゃんに、近くで売ってみるように勧め、シンちゃんやサヤおばさんを手伝い、一緒に野菜や果物を売ります。サヤおばさんやお客さんの声に耳を傾け、周りの状況を見て値段を変えたり工夫をしたり…素晴らしい手腕でどんどん商品が売れていきます!あとがきでかこさんもおっしゃるように、この本を通して経済の基本を知ることができます。
『からすのぱんやさん』を読んでいた世代は、大人になり、「あの時のからすのこどもが!」と懐かしさと新しい出会いに喜ぶことでしょう。色々な愉しみが詰まった、こどもから大人まで、みんなが楽しめる1冊。
リンゴさんはもちろん、ぜひ他のこどもたちのお話も読んでみてください。
<推薦いただいた書店>
本の品揃えは渋谷で一番。専門書も充実しており、文具コーナーも品揃え豊富。広い店内でゆっくりと本を選ぶことができ、探している本や読みたい本、読みたくなる本がきっとみつかる書店です。
https://honto.jp/store/detail_1570061_14HB320.html (外部サイトにリンクします)